2010年9月15日 第98回「今月の言葉」
●(1)本題に入る前に、<第30回「トピックス」「ゆうパックの遅配と民族病について」の中の(1)>で述べた下記の部分についての補足をします。
<<<大学へ行って、たくさん勉強して、優秀な成績だったというだけならば、それは「知識」ではなく、単なる「情報」です。この単なる「情報」を「知識」と認識していることが、様々な「誤解」に繋がっています。「知識」は、本来は仏教用語で、「知恵」と「見識」を意味します。単に「情報」が豊富であるということが、「知恵」と「見識」の意味である「知識」だと誤解されていることが、今の日本の病根をみせてくれているように思えます。>>> これの出典は、「岩波国語辞典」です。 電子辞書「広辞苑」 可能な限り、辞書にあるとおりに転載しました。 でも、本来は「仏教」からきているもので「智恵と見識」を意味します。あるいは、「広辞苑」にある「物事の正邪などを判別する心のはたらき」です。とすれば、いくらたくさん勉強しても、その学問を活用して、「国益」よりも「省益」を考える、超一流大学の優秀卒業生が「知識」が豊富だと言えるでしょうか。 英語の中に、「キリスト教」から出た言葉がたくさんあるのと同様、日本語の中にも、結構、仏教から出たことばがたくさんあるようです。あるいは、「儒教」や「神道」などもそうなのかもしれません。 |
●(2)さて、本題に戻ります。 「マリア」と「サーシャ」は、オバマ大統領の二人のお嬢さんの名前です。 この名前について説明する前に、<8月15日、第97回「今月の言葉」「脚本分析・補足③」の中の(2)>を再録します。<<<●(2)平成22年8月11日、読売新聞「オバマ夫人 豪遊に批判」<次女とスペインへ 政府専用機で往復> 【ワシントン=黒瀬悦成】ミシェル・オバマ米大統領夫人(46)と次女サーシャさん(9)が4~8日、スペインの超高級リゾートで休暇を過ごしたことに対し、米メディアから「失業などで国民が苦しんでいるのに不謹慎だ」との批判が噴出。その「豪遊」ぶりを「まるで(フランス革命当時の)マリー・アントワネット妃のようだ」と揶揄する報道まで飛び出し、支持率低下に悩む大統領にとって頭痛の種となっている。 夫人らは、スペイン南部の海辺の町マルベリャに滞在したが、米メディアによると、1泊の宿泊費が6500ドル(約56万円)の超高級リゾートホテルもあった。ホワイトハウスは、「個人的な休暇なので、ホテル代や食事代はすべて自己負担」としているが、往復に使用した政府専用機は、運航費用が約18万ドル(1550万円)に上ったにもかかわらず、夫人らの負担額は民間機のファーストクラスの運賃相当額のみ。公費で賄われるシークレットサービスによる身辺警護の費用への「無頓着」ぶりもやり玉に挙げられた。 ブッシュ前大統領のローラ夫人は私的休暇で海外旅行をしたことはなく、米国内の国立公園で休暇を過ごすことが多かった。>>> |
●(3)<8月31日、第30回「トピックス」「ゆうパックの遅配と民族病について」の中の(1)>の下記の部分を再録します。8月31日にアップロードしたときは、「マーシャ」としましたが、実際は「サーシャ」の間違いでしたの訂正します。
<<<さて、本題に戻ります。私(藤森)は、世の中のいかなる学者も気がついていない(多分、世界で唯一)、私独自の非常に有効な「発見」がいくつかあります。例えば、<第97回「今月の言葉」「脚本分析・補足③」の中の(2)>でミシェル夫人の豪遊を紹介しました。そのとき、ミシェル夫人は次女の「サーシャ」と旅行しました。長女の「マリア」を連れて行かず、何故、次女のサーシャを連れて行ったのか? |
●(4)さて、本題に入ります。
何故、ミシェル夫人は、次女のサーシャを連れて行ったのか?これが今回のテーマです。 これを説明するための情報は、ここに掲載されている以外、私(藤森)は一切、持っていません。でも、私の「理論」を活用するとわかるのです。それをこれから説明したいと思います。 子供が2人の場合、例えば、「男の子が2人」、あるいは、「女の子が2人」という場合があります。ここで説明するのに、わずらわしいので「女の子が2人」の家庭に限定して説明します。 このことをもう少し説明してみます。「夫婦」でも、「親子」でも、あるいは「恋人関係」でも、両者の空間的な距離感はとても大事です。例えば、職場で、仕事を教えてもらう場合、大好きな異性の場合、かなり接近して教えてもらうことは嬉しいでしょう。しかし、逆に大嫌いな上司に接近して指導されると、逃げ出したくなるのではないでしょうか? 家庭とか、職場とか、あるいは電車の中・・・同じ電車の中でも、満員電車と空席が目立つ電車の場合では、かなりの違いがあります。また、10メートルでも近いと思う場合もあれば、1メートでも、やや離れていると思う場合があるかもしれません。特に恋人関係の場合にはそうでしょう。しかし、その恋人関係でも、喧嘩をした場合は、顔も見たくないかもしれません。 つまり、人間関係には、この「気」の及ぼす影響力が非常に大事です。すぐそばにいても「気」がほとんど及ぼさない場合もあれば、かなり「距離」があっても、「気」の影響がかなり及ぼすこともあります。 例えば、親子関係で、勉強を口うるさく、ガミガミいう親がいるとします。一方、育ちが良いのか、口でガミガミいうことこそしませんが、ボディランゲージで雄弁に物語っているということもあります。 私たちは、目に見えないものですから、この「気=ストローク」のやり取りの「質」を高めるということに、ほとんどまったく気がつかず、そのために訓練することも注意を払うということも無く、多くの場合、一生を終わっています。 「気=ストローク」のやり取りの「質」がどうであるか、これは人間関係の一切を説明できる肝心要の問題です。それをさらに読み解いていき、それを少しでも改善していくために、いろいろな「技法」を活用します。おかしな関係の原因を追究するという意味では、これが全てです。 |
●(5)さて、「女の子が2人」の家庭の場合を例に考えてみます。家庭の中にも、当然、「気」が流れています。というよりも、結婚するということは、「気」を交流したいからです。そして、子供ができるということは、「気」の交流が活発になることを意味します。これを一般に「賑やか」といいます。
ここからが本題です。私たちは、無意識のうちに、父親は娘と、母親は息子と、「ファザコン」「マザコン」関係を作ります。 「自我の成熟性」と無関係というよりも、一般に「逆」であると言えます。何故ならば、「自我の成熟性」が高ければ、例えば、ノーベル賞を受賞するような「非人間的」研究に打ち込めるものではありません。 それは二つの側面からいえます。 二つ目には、家庭や職場の友人や知人と一杯のみに行ったり、結婚記念日や家族の誕生日パーティ、あるいは「授業参観」「運動会」に参加したり、研究以外の貴重な時間を、常識的には持ちたいものですが、そういう貴重な時間を放棄できるタイプだからです。 ですから、もちろん、私(藤森)も含めて、ほとんど全て(ほとんど全員)の人間は、みな「自我の成熟性」が極めて低いものです。仮に、多少なりとも「自我の成熟性」を高めた人がいたとしても、私が知る限り、ほとんど全ての人は、40歳(50歳)以上の方です。つまり、子供が成人した後くらいになって、やっと、自我が成熟します。それでも「自我」がそれなりに「成熟」した人は、極めて貴重な人です。それくらい、「自我の成熟性」を高めるということは困難を極めます。 ですから、先ほどの「ファザコン」「マザコン」関係を避けることは不可能だと思ってください。せいぜい度合いが強いか弱いかという程度の問題です。 ●(6)さて、子供は、必ず、親から、「マザコン」関係か、「ファザコン」関係で育てられます。この場合、子供が2人で、男と女の子であれば(良し悪しは別にして)都合が良いですが、先述したように「女の子が2人」だったらどうなるでしょうか。それが本題です。 「女の子が2人」の場合、どちらかが「男性性」を強く持たされます。もう一人の女の子よりも男性性を多く持たされて、母親とマザコン関係になりながら育てられます。これは「男の子が2人」の場合も、逆の意味で、全く同様です。 このことそのものが、そうでない場合とくらべて、良いとか悪いとかということでは、一切、ありません。ただ、家族関係の中で、何か問題が発生した場合(ウツとか不登校など)に、この見方は、問題解決の上で、大いに役立ちます。 ではどうして、こういう関係になるのでしょうか? さて、この場合、とにもかくにも、ただ、ただ、「不思議」以外の何物でもないのですが、長女が「女の子」として、そして次女が「男の子」扱いになるのは、まだ理解できるのですが、逆に、「長女」が男の子扱いになり、「次女」が女の子扱いになる場合があることです。 常識的に考えれば、最初の子が「女」で、父親と「ファザコン関係」になり、次の子も「女」だから、母親とバランスをとるために「男の子」扱いになり「マザコン関係」になるというのならば理解できます。 |
●(7)さて、こういうものだという視点から、オバマ家を見てみましょう。
上記の(2)でご紹介したように、オバマの奥さんであるミシェル夫人は、夏休みに4泊5日で、スペインに豪華旅行をしました。このとき、次女のサーシャを連れて行きました。 <<<ホワイトハウスは、「個人的な休暇なので、ホテル代や食事代はすべて自己負担」としているが、往復に使用した政府専用機は、運航費用が約18万ドル(1550万円)に上ったにもかかわらず、夫人らの負担額は民間機のファーストクラスの運賃相当額のみ。公費で賄われるシークレットサービスによる身辺警護の費用への「無頓着」ぶりもやり玉に挙げられた。>>> もしかたら、長女のマリアは、友人との付き合いやパーティ、あるいは結婚式などがあって、二人の旅行に参加できなかったのかもしれません。仮にそういう理由があったにしても、余りにも不自然です。 仮に、私たちに娘が2人いるとして、ディズニーランドに行き、そこの豪華ホテルに泊まるとして、娘1人だけを連れて行くことができるでしょうか? こういうアンバランスをするとき、私にはピンとくるものがあるのです。 仮にそうだとすると、オバマ家は、かなり偏った家庭、家族間の愛情交換に大きな偏りがある家庭であるはずです。私が「オバマ」の分析を連載したように、オバマには「愛」の何たるかが分からないはずです。これだけの「大名旅行」をするのに、2人の娘のうちの1人しか連れて行かないのは、私(藤森)にとって「異常」以外の何物でもありません。 さて、ここで大問題があります。「次女・サーシャ」は、私の理論を当てはめれば、絶対に「男の子」の役を担い、母親との「マザコン」関係になっているはずであることは間違いありませんが、それを証明する手立てがありません。 牧野先生・・・・・日本で唯一の「名付けの専門家」で、世界で唯一の象形文字の解読があり、また、漢字の成り立ちに関して「世紀の大発見」がある方です。この「漢字」の成り立ちに関する発見はとてつもないもので、従来の大学者が辞書などに書いてあるものが全くの間違いであることがわかります。牧野理論を活用すると、漢字の不思議な統一性が理解できるのです(上記のリンク先を参照してください)。 |
●(8)ドンピシャリでした。
私の人生で、学問的にこれほどの成果を上げたことがありませんでしたので、有頂天になりました。英語では「walk on air」というそうですが、まさに、空中を歩くような気持ちでした。 牧野先生によりますと、「サーシャ(Sasha)は完全に男性の名です(アレキサンダーという名の、ロシアでの愛称)」とのことでした。やはり「サーシャ」は、母親のミシェルのマザコンの相手にされているのです。 そうであれば、夫を置いて旅行しても、「マリアがいるから大丈夫よね」という軽い気持ちになれるのだと思います。とは言え、これほどのアンバランスな関係は「異常」ですから、「仮面夫婦」と言ってほぼ間違いがないでしょう。 オバマの情けなさが浮き彫りになると同時に、政府専用機を使い、豪華な宿泊をするような旅行に2人の娘のうちの1人だけを連れて行けるというミシェルの無神経さは、家庭の中がいかに「乱れている」か、あるいは「歪んだ家庭」であるかを証明していると言っても過言ではないはずです。 さて、牧野先生からいただいた資料は下記に掲載しますが、その前に、「男の子2人」の場合は、この反対が行なわれます。また、必ず、名前に現れるという意味ではありません。 今回の「サーシャ」は、名前以外に頼るべき資料(データ)が無いので、名前について牧野先生に尋ねてみました(名前から発見できる場合がかなりありますが、一般に言われている「男っぽい名前」とか「女っぽい名前」などと言われるものとは少々違いますので、名前に現れる「男性性」や「女性性」を解くにはそれなりの技術がいります。が、やはり、かなりある種の特徴が名前に出る傾向が強くあると言えます。これは本当に不思議で、不思議としか言いようがありませんが、やはり、深層心理は分かっているのですね。残念ながら、私たちの人生は深層心理に「牛耳られている」ものです)。それなのに、世間では、専門家も含めて、「深層心理」を抜きに、物事が議論されている摩訶不思議さ!!! いずれにしましても、オバマ家の人間関係は、私の「理論」を強化してくれた大変貴重なケースで、外国まで応用できることを証明してくれた有り難い家族です。「オバマとマリア」のファザコン関係、「ミシェルとサーシャ」のマザコン関係が証明(?)されました。 <<<「マリアとサーシャという名前について」は、「今月の言葉」第98回、103回、118回、119回、120回にもあります>>> |
●(9)牧野先生の資料より<DICTIONARY OF FIRST NAMES by Alfred.Kolatch>
Sasha・・・・・A Russian pet form of Alexander.See Alexander. (藤森注・・・今、上映中の映画「終着駅 トルストイ最後の旅」によると、トルストイの娘が“サーシャ”です!まさに、ロシアでの愛称) Alexander・・・・・Form the Greek name Alexandros,meaning “protector of men.”According to VARIANT FORMS:Alexandre(French);Alaster,Alysandyr(Scotch);Allesandro,Sandro(Italian);Alejandro(Spanish);Alesksander,Aleksandr, PET FORMS:Alec,Aleck,Alick,Alex,Sander,Sanders,Sandey,Sandy,Sandro,Saunder,Saunders. FEMININE FORMS:Alexandra and Alexandrina. CONTEMPORARY EXAMPLE:Alexander Woollcott(1887-1943),American author. PLACE-NAME USAGE:Alexandria,Egypt;Alexandria,Virginia;Alexandder Archipelago Islands,off the coast of Alaska. <DICTIONARY OF FIRST NAMES by Alfred.Kolatch> |
く文責:藤森弘司>
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