2009年7月15日 第84回「今月の言葉」
新型インフルエンザの今後

●(1)怖れていた「新型インフルエンザ」がとうとう発生しました。
 しかし、非常に弱い毒性のウイルスであったために、現状では、季節性のインフルエンザとほとんど同様の注意で十分のようです。仮に罹っても、季節性のインフルエンザと比較しても、むしろ、新型のほうが安全と言えるほどではないかと思っています。
 何故ならば、毎年、季節性のインフルエンザに罹って、亡くなる方が、日本では1万人以上いるようです。それと比較するならば、世界中で、新型インフルエンザに罹った人は、7月6日現在、約9万5千人で、死亡した人は、429人です。

●(2)さて、今後はどうなるのでしょうか?
 過剰反応する必要はありませんが、しかし、正しい情報を得ることは、常に大切です。今回のことを教訓にして、どのような注意をしたら良いのでしょうか?

 人類の歴史は、ウイルスとの戦いのようです。第二次世界大戦を除けば、歴史的な重大事件における「ウイルス」の役割はかなり大きかったように思われます。第一次世界大戦では、戦時下による報道管制が敷かれていて、死者の数が明確ではありませんが、「スペイン風邪」による多数の死者により、戦争どころではなかったのが実状のようです。

 さて、今後、私たちはどのようなことに留意したら良いのでしょうか?

 読売新聞、平成21年6月12日、「新型インフル」「対策緩めず 第2波に警戒を」和田耕治さん、34歳、北里大学医学部助教(公衆衛生学)
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 弱毒性が強調され、警戒感が薄れているのか非常に心配している。国民の中には適切に理解している人もいれば、過剰に不安を感じる人もいる。最も多いのは無関心な人。社会の理解度が低い場合、危険を強調するとパニックになり、強調しないと予防行動が取られない。第2波が来る前に、行政はねばり強く説明することが必要だ。
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 とにかく、正しい情報を得て、適切に対応することです。今の日本は、事前に情報が手に入るし、備蓄する程度の経済的な余裕もある国です。冷静かつ適切に予防措置を講ずることです。
 そのための一助になれば幸いです。
 5月に新型インフルエンザが発生して以後、参考に値すると思われる情報をコンパクトにしてお届けします。是非、参考にしてください。より具体的な対策について質問がある方は、メールにてお尋ねください。

●(3)読売新聞、平成21年6月30日、「新型インフル不気味な拡大」

 <米CDC「真夏に消滅」撤回><「鳥」との混合警戒>
 アメリカ疾病対策センター(CDC)は当初、「北半球でウイルスは、真夏になれば消える」と予測したが、秋冬の流行シーズンまでじりじりと感染が続くとの見通しに改めた。CDCは26日、受診していない軽症患者を入れると全米の感染者はすでに100万人以上に上るとの推計を示した。
 南半球では、感染拡大の勢いはさらに著しい。WHOによると、豪州と南米アルゼンチン、チリの3カ国の感染者の合計は、26日までの1週間で3600人増えて、9800人を超えた。
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 岡部信彦・国立感染研究所感染症情報センター長は「感染経路がはっきり分からないケースが増えている。地域的にもばらけており、感染がくすぶっている」として、今後も断続的に感染が広がると予想する。政府の諮問委員会委員長の尾身茂・自治医大教授も「秋冬に、感染が大きく広がる可能性が高い。長期戦の覚悟をした方がよい」と注意を呼びかける。
 政府は秋以降の第2波に備え、感染者は原則、全医療機関で受診し、重症者以外は自宅療養とする方針を示した。新型向けのワクチンは、国内4メーカーが来月にも製造に着手する方針だ。(科学部 高田真之)

●(4)読売新聞、平成21年6月20日、「新型インフル、人体内で急速増殖能力」

 <変異ウイルス 中国で確認>
 中国の患者から採取した新型インフルエンザウイルスが、人の体内で効率よく増殖する能力を獲得していたことが19日わかった。東京大医科学研究所の河岡義裕教授(ウイルス学)は「人での感染が爆発的に広がる恐れがある。動向を監視する必要がある」と、注意を呼びかけている。
 河岡教授によると、この新型ウイルスは上海市の女性患者(22)から先月31日に採取された。世界中のウイルスの遺伝情報を集めたデータベースに登録されていたものを、河岡教授が分析した。新型ウイルスは、豚と鳥、人のウイルスが混ざり合ってできている。増殖にかかわる遺伝子は鳥由来で、鳥の体温(42度)で最も効率的に増える。
 ところが、上海で見つかったウイルスは、この遺伝子が1文字分だけ変異して、人の体温(36度)で、効率的に増殖できるように変化していた。
 マウスの実験では、ウイルスのこの部分を変化させると、増殖力が爆発的に増え、病原性が高まることが分かっている。

●(5)週刊ポスト、2009年6月12日「池上彰のバーヅアイ(鳥の目)、ワームアイ(虫の目)」

 <新型インフルエンザ感染拡大で危急!スペイン風邪に見る「突然変異」の恐怖>
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 当時は「流行性感冒」(流感)と呼ばれたインフルエンザ。日本国内での死者は38万5000人とされてきましたが、最近になって速見融・慶応義塾大学名誉教授は、45万人が死亡したという推定を発表しています。
 当時の日本の人口は5700万人。いまの人口比ならざっと100万人が死亡した計算になります。日本社会に大打撃を与えたのです。
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 このウイルスがどんなものであったのか確認がとれたのは、1990年代になってからでした。当時の病理見本や、永久凍土に埋葬された遺体からウイルスを検出して分析した結果、豚や鳥のインフルエンザの特徴を備えたH1N1のウイルスだったのです。つまり、今回の新型インフルエンザウイルスと同型でした。
 ということは、今回の新型ウイルスも、突然変異して狂暴な種類に姿を変える恐れがあります。ウイルスは、感染を繰り返すことで変異します。狂暴なタイプに変異するのを防ぐには、感染の拡大を阻止する必要があるのです。

●(6)読売新聞(夕刊)、平成21年5月21日「1957年以前生まれに免疫?」

<新型インフル 米専門機関が可能性指摘>
 【ワシントン=山田哲朗】米疾病対策センター(CDC)は20日の記者会見で、新型インフルエンザに対する自然免疫が1957年以前に生まれた中高年層に、存在する可能性を明らかにした。
 CDCのダニエル・ジャーニガン博士によると、新型インフルエンザは、普通の季節性インフルエンザと違い、若年層の入院が多い。患者の血液分析の結果、高齢者で新型インフルエンザに対する抵抗性が示唆されたという。
 1918年に大流行を起こしたH1N1型のスペイン風邪は、57年にH2N2のアジア風邪にとってかわられた。このため、57年以前に、スペイン風邪のウイルスが変異したH1N1型のインフルエンザにさらされた経験を持つ高齢者は、やはりH1N1型の現在の新型インフルエンザに有効な免疫を獲得した可能性があるという。

藤森注・・・この意味は、1918年に「スペイン風邪」が流行したが、1956年に終息した。そして、翌年の1957年からは「アジア風邪」が流行し、全世界で400万人が死亡し、日本では5700人が死亡した。1956(あるいは1957)年までに流行したスペイン風邪は、現在の新型インフルエンザと同じタイプの「H1N1」であるために、1956(あるいは1957)年以前に生まれた中高年層には、スペイン風邪のウイルスにさらされて、免疫を獲得している可能性が高いという意味です>

●(7)日刊ゲンダイ、平成21年5月28日「新型インフルの真相」

<65歳以上“安全説”は本当なのか>
 今回の新型インフルエンザウイルスは、高齢者に感染が少ないのが特徴だ。米国では21日までに、5764人の感染者(推定含む)が確認されているが、65歳以上の高齢者は1%以下にとどまっている。
 高齢者は、過去にさまざまなインフルエンザに罹患した経験を持ち、今回の新型インフルエンザウイルスに対しても免疫が働くと考えられている。だが、彼らは高齢化に伴い抵抗力が低下しているのも事実。糖尿病、がん疾患、腎臓疾患など、さまざまな基礎疾患を持つ人も多く、当然、免疫力や抵抗力が低下している。新型の犠牲となる危険性は高いのだ。
 今回の新型は弱毒型で比較的安全だとの見方が定着している。理由は「死亡率が低い」「強毒型ではない」からだが、「弱毒型=安全」ということにはならない。医療体制が整ったアメリカでも、持病のある人は命を落としているのである。
 一方、CDCの公表した資料によれば、今回、新型インフルエンザに罹患した患者の58%が18歳以下。日本でも今のところ圧倒的に高校生を中心とした若者だ。

 <若者から家族に拡大する危険性>
 彼らはインフルエンザに罹患した経験が少なく、最近はワクチン接種もまれだ。そのためすぐに感染するのだが、半面、治るのも早く、重症化は少ない。
 むしろ、医療の専門家が今、心配しているのは、若者が外で感染し、それを家庭に持ち込んで家族に感染させる危険性だ。高齢化の進行によって、基礎疾患を持つ高齢者は急速に拡大している。抵抗力のない新生児、高齢者、そして妊婦などは、合併症を併発する可能性も高くなる。新型インフルエンザは「若者の病気」と考えたら大間違いである。

(8)読売新聞、平成21年7月14日「新型インフル 免疫は90歳以上」東大教授ら

 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)に対する免疫をもつ可能性があるのは、スペイン風邪が流行した1918年以前に生まれた90歳以上に限られることが、河岡義裕・東京大学教授らの研究で分かった。60代以上に免疫があると予想した米疾病センターと違い、ほとんどの年代が感染する危険性があると指摘しており、13日付英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。

●(9)読売新聞(夕刊)、平成21年6月15日「新型インフル 感染力強まる?」

 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ、H1N1型)の一部のウイルスに、人の間で流行しやすくなるとみられる変異が起きていることがわかった。河岡義裕・東京大学医科学研究所教授らのチームが突き止め、英科学誌ネイチャー(電子版)に15日、発表した。
 インフルエンザウイルスの表面には、人間の細胞に取り付く役割を担う「ヘマグルチニン(HA)」というたんぱく質がある。研究チームは複数の新型ウイルスを分析した結果、一部のウイルスのHAに変異が生じているのを確認できたという。
 河岡教授によると、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)のHAからも同じ変異が見つかっており、この変異が起きると、ウイルスが人間の細胞にくっつきやすくなる性質を獲得した可能性があるという。

●(10)読売新聞、平成21年6月20日「新型インフル 人体内で急速増殖能力」

 <変異ウイルス 中国で確認>
 中国の患者から採取した新型インフルエンザウイルスが、人の体内で効率よく増殖する能力を獲得していたことが19日わかった。東京医科学研究所の河岡義裕教授(ウイルス学)は「人での感染が爆発的に広がる恐れがある。動向を監視する必要がある」と、注意を呼びかけている。
 河岡教授によると、この新型ウイルスは上海市の女性患者(22)から先月31日に採取された。世界中のウイルスの遺伝情報を集めたデータベースに登録されていたものを、河岡教授が分析した。新型ウイルスは、豚と鳥、人のウイルスが混ざり合ってできている。増殖にかかわる遺伝子は鳥由来で、鳥の体温(42度)で最も効率的に増える。
 ところで、上海で見つかったウイルスは、この遺伝子が1文字分だけ変異して、人の体温(36度)で、効率的に増殖できるように変化していた。
 マウスの実験では、ウイルスのこの部分を変化させると、増殖力が爆発的に増え、病原性が高まることが分かっている。

●(11)読売新聞、平成21年6月30日「タミフル耐性・新型インフル」

<デンマークの患者から確認>
 【ジュネーブ=平本秀樹】世界保健機関(WHO)の当局者は29日、デンマーク国内の新型インフルエンザ感染者から、治療薬タミフルが効かない、突然変異したウイルスが見つかったことを明らかにした。当局者によると、タミフル耐性がある新型インフルエンザのウイルスが確認されたのは世界で初めて。

●(12)読売新聞、平成21年7月3日「タミフル耐性大阪で確認」

<新型インフル 感染拡大の兆候なし>
 大阪府内の新型インフルエンザ患者から、治療薬タミフルが効かない耐性ウイルスが検出されたことが2日明らかになった。先月末にデンマークで世界初の耐性ウイルスが発見されているが、国内で確認されたのは初めて。厚生労働省によると、5月に予防のためタミフルを服用中に発症した患者から見つかった。ウイルスの遺伝子を詳しく調べたところ、タミフル耐性を示す突然変異が起きていることが分かった。
 この患者は別の治療薬リレンザを使い回復した。今のところ、ほかの患者から耐性ウイルスは検出されておらず、感染が拡大する兆候はない。
 タミフル耐性ウイルスは季節性インフルエンザからも見つかっており、今回のようにタミフルを投与された患者の体内で変異する場合と、自然に変異して発生する場合がある。治療中に変異した耐性ウイルスは、新型インフルエンザと同じA型ウイルスだと数日で消失してしまうという。

●(13)日刊ゲンダイ、平成21年5月21日「WHOが警戒表明“強毒性への変異は早い”」

<常識が当てはまらない新型ウイルス>
 世界で猛威を振るう新型インフルエンザの「強毒性」変異が懸念され始めた。世界保健機構(WHO)のチャン事務局長が年次総会で「強毒性の鳥インフルエンザなどと混ざり合う恐れがある」と警戒感を示したのだ。
 元東京都衛生局職員でジャーナリストの志村岳氏が言う。
 「慎重姿勢のWHOが踏み込んだ発言をしていることを重要視するべきです。先端医療を米疾病対策センター(CDC)でさえ封じ込めることができず、予防措置もままならない。感染力はかなり強いと考えられます。本来は夏場に弱いとされるが、米国では砂漠のような場所でも感染が拡大している。新型ウイルスはこれまでの常識が当てはまらないし、変異も早いと考えた方がいい。今後、どのような変異の経過をたどるのか、世界中の研究者が頭を抱えています」
 インフルエンザウイルスは、人間や豚などの宿主の動物が複数のウイルスに感染し、体内で遺伝子が交雑して変異する。
 「米研究機関などの分析で、新型ウイルスの原型は98年に米中西部で見つかった豚インフルエンザウイルス。Aソ連型と同じH1N1型で、豚2種類と鳥、ヒトの計4種類のウイルスが混ざり合ったタイプになったようです」(医療関係者)
 これに強毒性のウイルスが混ざり合ったりして、全身感染するタイプに変異するのは時間の問題。日本国内の感染者は2000万人~3000万人と予想される。油断は禁物だ。 

●(14)一般にあまり言われていませんが、1918年の「スペイン風邪」も、そして今回の「新型インフルエンザ」も、どうやら共にアメリカで発生して、共に豚インフルエンザで、その後の経過も、酷似しているようです。
 ということは、「スペイン風邪」と同様の想定をしていた方がよいように思えます。
 では、今後、私たちは、どのような注意をしていけば良いのでしょうか?それが今回の本題です。それを十分に理解していただくために、以上の情報をお知らせしました。●(15)一番注意すべきことは、現在の「新型インフルエンザ」が「強毒化」することで、それに全神経を集中すべきです。  WHOが最も警戒しいることは、今回の「新型インフルエンザウイルス」が、インドネシアや中国などで、今まで恐れられていた「鳥インフルエンザ(H5N1)」のウイルスと混ざり合って、「強毒性」と「感染力」を併せ持ったウイルスに変異することです。

 ウイルスの変異は、非常に早く、今回の「新型インフルエンザ」が流行している最中にも、すでに様々な変異が行なわれているようです。

 「新型インフル 感染力強まる?」
 「新型インフル 人体内で急速増殖能力」
 「タミフル耐性・新型インフル」

 WHOのチャン事務局長が年次総会で「強毒性の鳥インフルエンザなどと混ざり合う恐れがある」と警戒感を示した・・・・・ように、恐らく、時間の問題なのでしょう。
 「強毒性の鳥インフルエンザ」の、現在の致死率は「60%」です。「感染力」が高まると、毒性は弱まるといわれていますが、それにしても、感染者が2000万人~3000万人になるといわれていますので、致死率が「60%」の10分の1になったとしても、200万人~300万人という強烈な数字になります。語るのも恐ろしい数字です。
 しかし、単純に「スペイン風邪」の数字を、現在の人口や移動手段の高度化、つまり、飛行機や出勤時の満員電車内などを考えると、ほぼ、このような数字になるようです。
 そうであるならば・・・つまり、専門家がそのようなことを具体的に心配している以上、我々は、ただ単に、怖がっていたり、無関心派になるのではなく、適切な対応を検討すべきではないでしょうか?
 現在の「新型インフルエンザ」であるならば、うがいと手洗いの励行で、かなり防げるようです。しかし、「強毒性の鳥インフルエンザ」と混ざり合って、「新新型インフルエンザ(強毒化)」が発生したという報道に接した瞬間から、「人生観・生活態度」を一変すべきです。 

●(16)他に留意すべきことは、今回の「新型インフルエンザ」の流行で、ほぼ、全国民が理解したのではないでしょうか?
 敢えて書けば・・・・・
マスクや生活用品の備蓄最低、2週間分の食料の備蓄
 最初は、要領もわからず、とにかく、色々なものを買い揃えましたが、やってみると、色々なことが分かってきます。実際にやってみないとわかりませんので、まずは2週間分の食料を揃えることです。  2週間の生活を考えてみますと、単に、食料だけではありません。歯ブラシ、歯磨き粉、セッケン、洗濯石鹸、電池、懐中電気、電気がストップした場合のために、携帯電話の充電器、シャンプー、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、簡易トイレ、卓上コンロとガスボンベなどなど。どこまでの生活用品を必要とするかは、その人の生活スタイルや家族構成などにより違うでしょうが、基本は同じだと思います。

 食料も、肉や魚の缶詰だけでなく、野菜も必要になります。主食もお米、餅、パスタ、うどん、ソーメン、インスタントラーメン、カップめん、電子レンジで簡単なご飯、缶詰のパン、缶詰のおでん、缶詰のカンパン、炒め用の油、醤油、味噌、調味料、砂糖、塩、胡椒などなど。

③早急に、2週間分の準備をしたならば、理想的には2ヶ月分を揃えることです。
 2ヶ月分となると、今、安全だと思われている段階から準備をしないと、急にはとてもできません。仮に、一家4人だとすると、大変な量になります。カップめんだけで考えてみても、1日に12個が必要になります。これを60倍(60日分)すると、720個のカップめんが必要になります。
 もちろん、いろいろな食料をミックスして備蓄するわけですが、いかに大量になるかを理解していただければ幸いです。
 さらには、賞味期限が来る事を考えながら備蓄する必要があります。会社の在庫管理ではありませんが、賞味期限のくるのをうまく回転させながら、食料を無駄にしないように工夫するのも、結構な仕事になります。
 そのために、大変だと思うと、なかなかやれない仕事ですが、賞味期限のきたものを、ここまで生き延びたことの喜びを感じながら対応すると、また違った味わいがあります。

 強毒性の新型インフルエンザが蔓延することなど、夢想だにできませんが、どうやら人類の歴史は、ウイルスとの戦いのようです。現代日本はあまりにも平和なために、想像もつかないことですが、想像を逞しくして、可能な限りの工夫をすべき段階にきているようです。
 今年の秋、冬か、少なくても2~3年以内にやってくることは、ほぼ間違いのないことのようです。そうであるならば、そのように対応する、それ以外にはないのです。アリとキリギリスのどちらになるか、残念ながら、どちらを選択するか・・・・・にかかっているようです。

 <<最も多いのは無関心な人。社会の理解度が低い場合、危険を強調するとパニックになり、強調しないと予防行動が取られない。第2波が来る前に、行政はねばり強く説明することが必要だ。>>

<文責:藤森弘司>

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