2004年10月15日 第27回「今月の言葉」
「頭を下げる」ということについて

●今日(16年10月11日)、テレビのNHKで、安打数で262本の大リーグ新記録を打ち立てたイチロー選手のインタビューが報道されました。
 インタビューアーが、何故、今年、安打が多かったのかを尋ねていました。

●バットの位置に注目して、「昨年よりもバットの位置を寝かせていますね」と尋ねました。
 そのときのイチロー選手の答えは、「バットを寝かせたのではありません。足を少し広げたんです。その結果、バットが以前より寝るようになったのです」とのことでした。

●さて表題ですが、私たちは多くの場合、「頭を下げる」という表現をしませんか。
 例えば「感謝」するとき、「頭を下げる」などと。
 しかし、頭は「下がる」もののように思えるのですがいかがでしょうか。

●イチロー選手の言葉に掛けて敢えて表現してみますと、「バットを寝かせたのではなく、足を広げたから、バットが寝るようになった」。
「頭を下げたのではなく、ありがたかったので、頭が下がってきた」というパターンに似ていると思い、取り上げてみました。

●私の反省。頭を下げている間は、まだまだ自分は未熟だと思いました。
 頭が自然に下がる自分になりたいと思っています。

<文責:藤森弘司>

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