2002年 第2回 今月の言葉

 

「考えること」と「悩むこと」の違い

私たちは非常に多くの場合、考えているつもりで悩んでいます。
それは、その違いが分からないからです。
両者の違いは、簡単に分かりそうで、なかなか分からないものです。

その違いがハッキリ分からない限りは、考えているつもりで、                             悩むことになりかねません。では、その違いは何でしょうか。

                   <私の定義>


(1)

「考えること」とは・・・

考えることで「結論」が出る場合のことです。
結論が出るとは、最終の結論でなくても構いません。
ひとまずその場での結論がでることです。

その場での「結論」とは、①明日考えようとか、②自分の手に負えない場合は、その道の専門家や友人に相談しよう、など、その場や状況に相応しい「結論」を出すことです。

病気や体調などであれば「医者」に相談するとか、法律の問題であれば「弁護士」であるとか、受験勉強などの問題であれば「学校の先生」「塾の先生」、スマホの扱いならば「若い人」に相談するとか、です。

 

(2)

「悩むこと」とは

  

いくら考えても「結論が出ない場合」のことです。
頭の中で、グルグル考えて「苦しむ」ことを意味します。
もう止めようと思いながらも同じところを行ったり来たりして、頭がヘトヘトになっている状態を指します。
「悩んでいる」と思ったら、とにかく中止することです。 

 

(文責:藤森弘司)

言葉TOPへ