2023年5月15日第247回「今月の言葉」「『本気!』『真剣!!』『一所懸命!!!』とは何か?」
(1)アニメーション映画「BLUE GIANT」を観て、私・藤森は本当に驚き、感動しました。そして、この映画を観ながら、「今月の言葉」「『本気!』『真剣!!』『一所懸命!!!』とは何か?」が頭を占有しました。
その映画のストーリーは・・・ ≪≪「オレは世界一のジャズプレーヤーになる」。ジャズに魅了され、テナーサックスを始めた仙台の高校生・宮本大(みやもと・だい)。雨の日も風の日も、毎日たった1人で何年も、河原でテナーサックスを吹き続けてきた。 卒業を機にジャズのため、上京。高校の同級生・玉田俊二のアパートに転がり込んだ大は、ある日訪れたライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈(ゆきのり)と出会う。「組もう」。大は雪祈をバンドに誘う。初めは本気で取り合わない雪祈だったが、聴く者を圧倒する大のサックスに胸を打たれ、2人はバンドを組むことに。そこへ大の熱さに感化されドラムを始めた玉田が加わり、3人は“JASS”を結成する。 楽譜も読めず、ジャズの知識もなかったが、ひたすらに、全力で吹いてきた大。幼い頃からジャズに全てを捧げてきた雪祈。初心者の玉田。 トリオの目標は、日本最高のジャズクラブに出演し、日本のジャズシーンを変えること。不可能と思われる目標に、必死に真摯に、激しく挑む・・・≫≫ |
(2)こういうストーリーの映画でした。私・藤森は音楽は全くわからない人間ですが、ジャズを熱心に練習する彼らの姿にとても感動し、涙が溢れましたが、特に後半の彼らの姿には涙がこぼれ続けました。
私の深層心理が刺激され、とても感動したので、帰宅後、妻に、この映画を観に行くように勧めたところ、妻は、近所にお住まいの奥様を誘って観に行ったようです。すると、この奥様も大変感動したようで、この映画を息子さんにも勧めたいとおっしゃったそうです。 実は、近所にお住まいの奥様の亡くなったご主人はサックス奏者で、昔は、サックスの練習音が時々、奏でられていました。 そして、近所の奥様のご子息もサックス奏者で、30年くらい前でしたでしょうか、グループサウンズが大流行、「チェッカーズ」などがが大流行していた時代に、「サリー」というグループサウンズの一員として、テレビにも出演していました。その頃には、彼の家の前には時折、若い女性ファンが見えていました。 今はサラリーマンをしながら彼のグループを作り、団長でサックス奏者として、毎年、荻窪でコンサートを開催していて、私たち夫婦は毎年、招待していただいています。 そんなこともあってか、この映画のジャズシーンや、彼らの「『本気!』『真剣!!』『一所懸命!!!』」さに心の底から「感動」したのかもしれません。本当に素晴らしい映画であり、感動の演奏でした。 |
(3)さて、今回のテーマ「『本気!』『真剣!!』『一所懸命!!!』とは何か?」ですが、「本気とは真剣な気持ちの『気』」、「真剣とは、竹刀や木刀ではなくて、本物の『剣』」、「一所懸命とは、物事を命懸けですること。『必死』『一生懸命』」(広辞苑)。
いかがでしょうか?私たちは「本気」「真剣」「一所懸命」という言葉を気楽に、そして、余りにも「気安く」使っていないでしょうか。 多分、多くの場合は「本気」「真剣」「一所懸命」に取り組めば、かなりの場合、合格点に達するのではないかと、私は推測しています。 私たちは多くの場合、チャラチャラとまでは言いませんが、とても「本気」「真剣」「一所懸命」のレベルではないにもかかわらず、「本気」「真剣」「一所懸命」にやっている、「本気」「真剣」「一所懸命」に取り組んでいると思ったり、相手に訴えたりしているのではないでしょうか。 多分、多くの場合は、文字通りの「本気」「真剣」「一所懸命」に取り組めば、70点、80点くらいの「合格点」には、多くの場合に達するのではないかと、私は信じています。特に、私が専門とする「深層心理」は、全く見えないし、ほとんど全く感じていない分野ですので、「本気」「真剣」「一所懸命」に取り組んでいるつもりではありますが、「本気」「真剣」「一所懸命」に取り組むことが困難を極めています。 逆に言いますと、「深層心理」の問題を修正することはそれほど難しいことではありませんが、困難を感じるのは、「見えない」「聞こえない」「感じない」ことのために、何を、どう取り組んだら良いのかハッキリしなので、『本気!』『真剣!!』『一所懸命!!!』に問題には取り組めない困難があるために、問題を解決することに困難を極めるのです。 ですから、「スポーツ」や「楽器」や「学問」などのように・・・(かなりゴチャゴチャ書かせていただきますが)昨年、私の独特の論法で「力説」した「上」の課題に取り組むこととは全く違う分野、全く違うムード、全く違う環境である「下」の問題・課題に取り組むことの難しさが・・・「『本気!』『真剣!!』『一所懸命!!!』」に取り組んでいるつもりでいながら、「真なる自己成長」「真なる自己回復」を達成することが、実は、「困難」を極めるのです。 |
(4)さて、今回のテーマ「『本気!』『真剣!!』『一所懸命!!!』とは何か?」・・・「言うは易く、行うは難し」ならぬ「言うは易く、説明は難し」です。
そこで考えたのが、映画「『本気!』『真剣!!』『一所懸命!!!』とは何か?」です。 私が感動した映画ですが、万が一にも、「『本気!』『真剣!!』『一所懸命!!!』とは何か?」を「本気・真剣」に考えてみたいと思われる方は、是非、この映画で「本気・真剣」というものを体験してみてください。 さらに、音痴で、音楽のことは良くわからない私ですが、本格的な「ジャズ」の素晴らしさを体験しました。本格的なジャズの素晴らしさと、「『本気!』『真剣!!』『一所懸命!!!』とは何か?」・・・は、こういうものかというものを「体験」なさることを祈っています。 |
(5)映画の「INTRODUCTION」
<原作・石塚真一x監督・立川譲x音楽・上原ひろみ> ≪≪熱くて激しい青春がスクリーンで鳴り響く≫≫ 2013年に石塚真一が「ビッグコミック」(小学館)で連載を開始した漫画「BLUE ZIANT」。世界一のジャズプレーヤーを目指す青年・宮本大(だい)を中心とした、エキサイティングで感動的なストーリーや、音楽シーンの圧倒的表現力などで多くの読者を魅了し、“音が聞こえてくる漫画”とも評されている。 第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞および第62回小学館漫画賞(一般向け部門)など受賞多数。多くの著名人からも絶賛され、コミックのシリーズ累計部数は920万部を超える大ヒット作品であり、世界最古のジャズレーベル「BLUE NOTE RECORDS」とのコラボレーション・コンピ・アルバムの発売や、ブルーノート東京でのライブイベント「BLUE GIANT NIGHTS」の開催、Spotifyとのコラボ・プレイリストの公開など、現実のジャズシーンにも影響を与えている。その「BLUE GIANT」が、満を持して初めて映像化される。 監督を務めるのは、「モブサイコ100」シリーズ(16~22)や劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』(18)で注目を集める立川譲。そして脚本は、連載開始前からの担当編集者で、現在はstory directorとして作品に名を連ねるNUMBER 8。アニメーション制作は「幼女戦記」(17~21)などで注目を集めるスタジオ・NUTが手掛ける。 初の映像化に際し、様々な選択肢がある中、「劇場の最大の音量、最高の音量で、本物のジャズを届けたい」というスタッフの想いから、アニメーション映画としての制作が決定。本作の重要なポイントである“音楽”の面でも最高のスタッフが集結した。 映画音楽は、日本のジャズシーンのトップランナーであり、世界的ピアニストの上原ひろみが担当。上原は、主人公たちのオリジナル楽曲の書き下ろしをはじめ、劇中曲を含めた作品全体の音楽も制作する。また、主人公たちのバンド、JASSの演奏を支えるアーティスト陣も豪華なメンバーが揃った。 サックス(宮本大)はユニバーサル・ミュージック協力のもと、国内外の有力奏者を集めたオーディションを実施。応募があった世界中のプレーヤーの中から、バークリー音楽大学時代からアメリカを拠点に活躍し、最近ではDREAMS COME TRUEとの共演などでも注目される馬場智章が選ばれた。ピアノ(沢辺雪祈)は、上原ひろみ自身が担当。さらに、ドラム(玉田俊二)の演奏はmillennium paradeへの参加、くるりのサポートメンバーとしても活躍する石若駿が担当。この作品でしかつくりえない、最高のジャズトリオの演奏が彩る。 |
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