2021年11月15日第229回「今月の言葉」「ウイーケストリンクとは何か?㉗<パウエル米元国務長官>

(1)パウエル米元国務長官の死が報道されました。最初に、次の(2)の報道を読んだとき、「アレッ!?!?」と直感しました。

 パウエル氏は、非常に良心的で誠実なタイプの方のようで、しかも、ブッシュ(子)政権では黒人として初となる国務長官を務めた方のようです。

 その人が、≪≪死因は新型コロナウィルスの合併症。ワクチンは接種済みだったが、骨髄腫の治療を受けて免疫機能が低下していた≫≫

 この「免疫機能が低下していた」というところに、私・藤森の直感が働きました。

 そこで、情報を集めてみると、今回のテーマ「ウイーケストリンクとは何か?」にドンピシャリになりました。軍人で大活躍をした「良識派」のパウエル氏の身体が「免疫機能低下」ということは、私が専門とする「深層心理」にドンピシャリのことが「推測(直感)」されました。

 僭越ではありますが、ほとんど全ての物事は「深層心理(五蘊や脚本)」(拙著のp40~51)に影響されていますが、世の中では逆に、ほとんど全く、問題になりません。

 今回も、その辺りをドンピシャリに証明できますので、是非、ジックリと、納得するまでご覧ください。そして、万一、質問がありましたら、ご遠慮なくお尋ねください。

 (2)(3)(4)(5)でメディアの情報を日付順に紹介しますので、ご覧になれば、皆さんでもかなり推測できるようになることと思われます。ですから(6)での私の考えはアッサリでもご理解いただけるはずです。

 そして(7)で「ウィキペディア」での「イラク戦争」の人的被害をご紹介します。ご自分の「問題(深層心理)」としても、ジックリとご覧くださることを祈っています。

(2)「パウエル米元国務長官死去コロナ感染」(日刊ゲンダイ、発行日10月19日)

 <米大統領らが追悼声明>

 米軍制服組トップとして湾岸戦争を指揮し、ブッシュ(子)政権では黒人として初となる国務長官を務めたコリン・パウエル氏(84)が18日に死去したことを受け、バイデン大統領らが追悼の声明を発表した。

 バイデンは「深い悲しみを覚えている」と哀悼の意を表明した上で「戦士と外交官の両方で最も高い理想を体現した」と称賛した。

 またブッシュ(子)元大統領も「偉大な公僕だった。多くの大統領が彼の助言と経験を頼りにしていた」とたたえ、「最も重要なのは彼は家族を大切にする男で、友人だった」と振り返った。

 パウエル氏の死因は新型コロナウィルスの合併症。ワクチンは接種済みだったが、骨髄腫の治療を受けて免疫機能が低下していたという。

(3)「パウエル米国務長官死去」(東京新聞、10月19日)

 <84歳 黒人初長官、コロナ感染>

 米軍制服組トップの統合参謀本部議長として1991年の湾岸戦争を指揮し、2001年に黒人で初めて米国務長官に就いたコリン・パウエル氏が18日、新型コロナウィルスによる合併症で死去した。84歳だった。親族がフェイスブックで明らかにした。

 イラク戦争開戦直前の03年2月、国連安全保障理事会で米国務長官として演説し、イラクのフセイン政権が大量破壊兵器を隠し持っていると訴えた。ブッシュ(子)共和党政権はこの演説を機に開戦へと突き進んだ。

 その後、演説がよりどころとした情報は誤りだったことが判明。大量破壊兵器は見つからず、長い公職人生の「汚点」と心情を吐露していた。

 1937年、ジャマイカ系移民の息子としてニューヨークで生まれた。58年に陸軍入りし、ベトナム駐留軍、在韓米軍勤務などを経て、87年からレーガン大統領の国連安全保障問題担当補佐官。89年、米軍史上最年少の52歳で黒人初の統合参謀本部議長に就任、93年までブッシュ(父)、クリントン両政権で務めた。 

 2001年1月、ブッシュ(子)政権の国務長官に就任。イラク戦争を主導したネオコン(新保守主義)グループと対立し、05年1月、政界から身を引いた。

 中部ミネソタ州で20年に起きた白人警官による黒人男性暴行死事件を巡り、トランプ大統領の対応を批判。トランプ氏の再選ではなく、民主党のバイデン氏(現大統領)を支持した。

(4)「パウエル元米国務長官死去」(東京新聞、10月20日)

 <イラク戦争悔い続け>

 黒人初の米元国務長官となったコリン・パウエル氏が18日に死去したことを受け、バイデン大統領をはじめ国内外から功績をたたえ、追悼する声が相次いだ。

 バイデン氏は18日、声明を発表し「彼は何より国の安全に尽力した。人種の壁を繰り返し破り、道を切り開いてきた」と称賛。ブリンケン国務長官、オースティン国防長官のほか、歴代大統領もパウエル氏の死を悼んだ。

 パウエル氏は84歳だった。新型コロナワクチンは接種していたが、多発性骨髄腫パーキンソン病などで闘病しており、免疫が低下していたとみられる。

 ジャマイカ系移民の子としてニューヨークで生まれた。陸軍入りし、レーガン政権で大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を務めた。1989年に史上最年少の52歳で黒人初の統合参謀本部議長に就任。91年の湾岸戦争を勝利に導いたと高い評価を得て、共和党穏健派として大統領候補にもたびたび名前が挙がった。

 イラク戦争開戦直前の2003年2月、米国務長官として国連安全保障理事会で演説し、情報機関の情報に基づきイラクのフセイン政権が大量破壊兵器を隠し持っていると主張。ブッシュ(子)政権は開戦に踏み切ったが、大量破壊兵器は見つからず、誤情報に基づき米国をイラク戦争開戦に導く演説を行なったことを「人生の汚点」と悔やみ続けた。 

 昨年の大統領選では、同じ共和党のトランプ前大統領を批判。民主党のバイデン氏への支持を表明した。

(5)「また見たい!この一本」(東京新聞、11月5日・藤森注・これは映画の紹介です)

 <「バイス」(2018年) 米大統領を操った男>

 2001年9月の米中枢同時テロから1年半後、米ブッシュ政権はイラクを「テロ支援国家」と決め付けて侵攻した。当時、「陰の大統領」と呼ばれた実力者の副大統領、チェイニーが「大量破壊兵器の所持」を理由に侵攻のシナリオを描き、ブッシュを操ったとされる。しかし、大量破壊兵器は見つからず、侵攻の正当性は疑問視されたまま、その史実を基にしたブラックコメディだ。

 話半分で見る必要はあるが、ホワイトハウス内部の力関係やチェイニーによる情報操作を垣間見る一助にはなりそうだ。

 今年、相次いで物故者となった当時の国防長官、ラムズフェルドや国務長官のパウエルも登場する。ラムズフェルドは好戦派。良識派で国民的人気が高かったパウエルは国連で侵攻を正当化する演説をしたが、それを晩年まで後悔していたという。

 副大統領は英語でバイス・プレジデント。「バイス」は「邪悪」を意味する名詞でもある。ちなみに、クリスチャン・ベールが演じたチェイニーは軍需産業との関係が強く、イラク戦争の特需によって個人資産を大きく増やした。アダム・マツケイ監督。2時間12分。

 

(6)「私・藤森の結論」

 ≪≪チェイニーは軍需産業との関係が強く、イラク戦争の特需によって個人資産を大きく増やした。≫≫

 このチェイニー氏と比べて、パウエル氏は、≪≪ジャマイカ系移民の子としてニューヨークで生まれた・・・1989年に史上最年少の52歳で黒人初の統合参謀本部議長に就任。91年の湾岸戦争を勝利に導いたと高い評価を得・・・ イラク戦争開戦直前の2003年2月、米国務長官として国連安全保障理事会で演説し、情報機関の情報に基づきイラクのフセイン政権が大量破壊兵器を隠し持っていると主張。ブッシュ(子)政権は開戦に踏み切ったが、大量破壊兵器は見つからず、誤情報に基づき米国をイラク戦争開戦に導く演説を行なったことを「人生の汚点」と悔やみ続けた・・・「最も重要なのは彼は家族を大切にする男で、友人だった」・・・中部ミネソタ州で20年に起きた白人警官による黒人男性暴行死事件を巡り、トランプ大統領の対応を批判≫≫

 このような素晴らしい人間性であり、抜群の活躍をしてきたパウエル氏にとって「人生の大汚点」であり、次のウィキペディアにあるように、多くの戦死者を出し、かつ、外傷性脳損傷高次脳機能障害)で苦しむ帰還兵が増加した事実に「深層心理は疲労困憊」であったろうことは、想像に難くないことです。

 深層心理が巨大なダメージを受けていること、それにより最深部の「免疫機能が低下」するのもやむを得ないことです。個人資産を大きく増やしたチェイニー氏のような人間性であったならば別ですが。

(7)ブッシュ大統領の戦闘終結宣言後の犠牲者(ウィキペディアより)

 開戦からブッシュ大統領による“戦闘終結宣言”が出されるまでの期間は非常に短かったが、2008年3月現在もイラク人兵士・警察官・民間人、そしてアメリカ軍をはじめとする多国籍軍兵士も、ともに犠牲者が増え続けている。イラク治安部隊(新イラク軍・新イラク警察)は、イラク警察だけで少なくとも8,000人から10,000人が戦死している。

 アメリカ兵の犠牲者は4,000人を突破し、これに加えて、軍に従事する民間軍事会社の契約要員(米軍から民間委託分野として警備や輸送業務に従事し、治安作戦への参加も指摘されている。実態として傭兵に近い)が、これまでに少なくとも1,000人以上が死亡していると報じられている(そのなかには、軍事経験のある日本人の契約要員が1名いる)。

 2007年10月現在、イラクでは各種民間警備会社は、アメリカ正規軍を上回る計18万人が活動していた。その活動内容は政府が管理していないので、誰を殺しても誰に殺されてもさしたる問題にはされていない。民間警備会社の警備員による虐殺・暴行も報道されており、2007年9月16日にはブラックウォーターUSA社の警備員が乱射で民間人17名を射殺、「武装勢力に対し正当防衛を行った」と偽証をした事件が表面化し、イラク・アメリカで問題となった。

 また、英軍の死者170人、その他諸国軍の死者132人と合わせて、連合軍全体の死者数では4,000人以上(民間軍事会社の契約要員を除く)となる。

 また、アメリカでは、外的な負傷を負っていないものの即席爆発装置(IED)の影響で、外傷性脳損傷高次脳機能障害)で苦しむ帰還兵が増加、社会問題となった。アメリカ政府は、2009年に外傷性脳損傷の診断基準を変更した結果、2001年から2009年10月まで(アフガニスタンでの戦闘も含め)約14万人が受傷したとのデータを集計している

 

<補足>「浜崎あゆみ 一時意識不明」(夕刊フジ、11月9日)

 <公開直前に骨折し痛み止め服用>

 <アナフィラキシーショックの恐怖>

 アナフィラキシーショックのため、緊急搬送された歌手、浜崎あゆみ(43)。一時は意識不明になるほどの重症だったという。現時点で原因は明らかになっていないが、今月4日にはインスタグラムで足首を骨折したことを報告したばかり。いったい”歌姫”に何が起きたのか。

 公式サイトなどによると浜崎は6日の名古屋・日本ガイシホール公演後に体調不良を訴え、救急車で緊急搬送。急性アレルギー反応のアナフィラキシーショックと診断された。

 このため、7日の公演については中止に。振り替え公演の有無や払い戻しは調整中とし、ファンに謝罪した。さらにその後、意識不明の状態が続いていたことを公表。意識は戻ったとしているが一時はかなりの重症であったことが判明した。

 新型コロナウィルスのワクチンなどによる影響ではないという。浜崎は名古屋公演直前の4日、インスタで足首の骨折を告白。関係者によると、痛み止めの薬を服用したうえで、6日のステージに臨んでいた。

 西武学園医学技術専門学校東京校校長で医学博士の中原英臣氏によると、アナフィラキシーショックは「最近では新型コロナワクチンによって、よく知られている症状だが、異物が体内に入ったときに過剰な反応をしてしまう症状。ひどい場合は死に至るケースもある」という。

 その原因については「ワクチンや薬、食べ物など、体内に入るあらゆるものの可能性が考えられる。特に食べ物はワクチンや薬に比べて気付かず、症状を引き起こすことが多いため、注意したい」と指摘した。