2019年11月15日第205回「今月の言葉」「ウィーケスト・リンクとは何か?⑥(夏目漱石③ー①)」(weakest link)
(1)我が国最大の文豪、夏目漱石を取り上げます。
夏目漱石は、「うつ病」と言われたり、「統合失調症(精神分裂病)」という説も唱えられたり、「幻聴」や「被害妄想」が見られたり、また、周期性の悪化を示し、精神的に安定している時期と病期がはっきりと分かれていた。 精神科医の岩波明先生によれば、「精神病性うつ病」であると考えられるとのことです。これは、幻覚や妄想を伴ううつ病のことで、「妄想性うつ病」と呼ばれることもあるそうです。 精神科医で、漱石の研究者である高橋正雄先生の報告によれば、漱石の小説17編の中で13編において幻聴や被害妄想などの症状が描かれており、さらに漱石の病状悪化時に執筆された11編においては10作品の主人公に精神病の症状がみられるとのことです。<「文豪はみんな、うつ」岩波明氏、幻冬舎新書> これをみると、「文豪」って一体何でしょうか。 さて、仏教で大事なものは「因・果」、「結果」があるものは、必ず、「原因」があるということです。 上記のような夏目漱石の症状にも、必ず、原因があるということです。 次回、それを解明したいと思っています。 |
最近のコメント