2017年5月31日 第127回「トピックス」
●(1)私(藤森)は、歴史については詳しくありません。ただ一つ、思うことですが、国家の中枢の人たちは、天皇陛下を大切に思いながら、天皇陛下のお気持ちをどれだけ大切にされていらっしゃるのか・・・・・といつも疑問に思っています。
幕末の孝明天皇には暗殺説があるほどです。昭和天皇は、終戦に持って行きたいとのお気持ちがおありの中、果たして、どれほど周囲はそのお気持ちを大切にされたのであろうかと、強い疑問を持たざるを得ません。 現在の天皇陛下のお気持ちも、周囲は果たして、どれだけ汲んでいらっしゃるのだろうかと、強い疑問を持たざるを得ません。 |
●(2)平成29年5月23日、日刊ゲンダイ「退位問題で天皇が不満表明」
<安倍政権に激震> 天皇が安倍政権に「ノー」を突きつけた・・・。 天皇が不満を強めている理由は、政府が退位を皇室典範改正で恒久制度化せず、特例法ですませようとしていることだという。天皇は<一代限りでは自分のわがままと思われるのでよくない。制度化でなければならない>とし、<自分の意志が曲げられるとは思っていなかった>と話したという。 ふだん自分の気持ちを表さない天皇がここまで不満を漏らすのはよほどのことだ。しかも、官邸にも伝えられたというから、深く考えた上での発言だろう。 天皇が強い不満を漏らしたことに、さすがに安倍官邸にも激震が走っている。政府は先週19日に天皇退位の特例法案を閣議決定したばかり。その直後に天皇の不満が新聞の1面トップに掲載されたのだ。 政府関係者が言う。 そもそも天皇は右傾化を危惧しているという指摘もある。安保法が審議されていた15年8月の全国戦没者追悼式では、「さきの大戦に対する深い反省」との文言を初めて使い、日本の平和と繁栄を「平和の存続を切望する国民の意識に支えられ」と表現している。 政治評論家の森田実氏が言う。 |
<文責:藤森弘司>
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