2015年4月25日 第111回「トピックス」
癌とは何か?
<対策編①>

●(1)「癌とは何か?」の41ページから42ページにかけて・・・・・

<<<スポーツでも文芸でも学問や芸術でも、何でもそうですが、エネルギー一定の法則から考えて、ある分野の能力を極端に伸ばすということは、必ず、別の分野を犠牲にするものです(もちろん、例外的・天才的な人を除きます)。

 以前にも書きましたが、モーツァルトもベートーベンもトルストイも・・・・・そして、夏目漱石や芥川龍之介、太宰治などは精神の異常をきたしたり、自殺しています。
 学問が秀でるということは、学問に打ち込む、つまり、交流分析の『A(アダルト)』を極端に活用していて、『C(チャイルド)』の部分は「無駄」のように思われている可能性が高いものです。>>>

 このように書きました。
 この表現にピッタリくる有名人や才能優秀な実例は数多くありますが、私たちはどうしても、目立つというか、優れた一面だけを見て真似をしたくなります。しかし、そういう上手い話はなくて、必ずと言っても良いほど、影の部分もあるものです。

 そういう全体に目を向けてみる柔軟性や多様性が大切です。その上で、真似をしたければすれば良いのですが、学問(スポーツなり芸術なり)の優れた一面だけを見て、学問に秀でたけれど不幸になったというのでは残念です。

 川端康成は文化勲章やノーベル賞を受賞しましたが、1972年に自殺しました。

 また、相撲の横綱は格闘技的に見て最強だとも言われています。その横綱は60歳の還暦を迎えると赤いフンドシを締めて土俵入りをするそうですが、土俵入りをする横綱は少ないそうです。つまり、還暦を迎える前に亡くなってしまうのです。最大級に体を鍛えた横綱が早死にするということは、まさにそれが影の部分です。

 それでも構わないから横綱を目指したいのは個人の好みです。

●(2)さて、上記のテーマで、今回はフェイスブック創業者の例を挙げます。

 平成26年8月13日、日刊ゲンダイ「フェイスブック創業者の奇行と短気な性格」

 すでに世界中の利用者が13億人を超えたフェイスブック。
今や泣く子も黙るといわれるフェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOだが、フェイスブックを立ち上げて間もない05年、奇行と短気な性格が社員たちから恐れられていたと元社員が7日、暴露した。

 当時勤務していた元社員ノア・ケイガンさん(32)が、同CEOの素顔を電子書籍で書き込んだ。
 「ザッカーバーグ氏は日本刀を自分の個室に置いて、解雇したい社員がいると刀を振り回して『クビだ!』と脅すし、新しい企画を持ちかけた社員には『この企画はクソだな』と言って、社員のコンピューターに水をぶちまけたこともある」

 あれから約10年が経ち、億万長者になった同CEOの性格は変わったか?

<文責:藤森弘司>

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