2013年12月31日 第103回「トピックス」
私にも品性が!
(続編)

●(1)<「トピックス」第89回「私にも品性が!」>で紹介したアメリカのホームレスについて、その後、テレビ番組「アンビリーバボー」で放映されましたので、再度、紹介したいと思います。

 その前に、前回のトピックスを採録します。

<<<(1)平成25年2月16日、夕刊フジ「もぎたて海外仰天ニュース」

 <米で話題の正直ホームレス>

 物乞いはしても「ネコババ」はしない・・・・・。米ミズリー州カンザスシティーの路上で生活しているホームレスのビリー・ハリスさんが8日、小銭を入れる缶を置いて物乞いをしていたところ、女性が小銭を恵んでくれた。

 少ししてから缶の中をチェックしたところ、大きなダイヤの指輪が入っているのに気がついた。
 この女性はサラ・ダーリンさんで、指輪は婚約指輪だった。ちょっと指から外して財布に入れておいたのを、誤って小銭と一緒に缶に入れてしまったのだ。

 翌日、ハリスさんのところに行き「間違って指輪を入れてなかったでしょうか?」と尋ねたところ、すぐに指輪を返してくれたという。ハリスさんの正直さに感動した彼女は、持っていた所持金を全てプレゼントした。

 この話は地元のテレビで紹介され「ちょっといい話」として話題だ。高価な指輪をネコババしなかった理由について、ハリスさんは「神の祝福だったのでしょう。私にもまだ品性が残っていたんですね」と語った。>>>

●(2)平成25年10月17日、フジテレビ「アンビリーバボー」

 途中から録画しましたので、全部を紹介できないのが残念です。
上記の内容がアメリカのテレビ番組で紹介されると、視聴者からの寄付が20万ドルくらい集まりました。ビリーは家族に心配かけまいとして、誰にも連絡しなかったが、妹さんは、必死で、兄のビリーを探したようです。
以下は、録画した番組の終わりのわずか数分ですが、文字におこしてみました。素晴らしいお話の一部ですが、いくらかでもご理解いただければ幸いです。

 彼はそれまで、頑なに自分の生き方を変えようとしなかったのだが、ビリーの報道が全米に報じられたことで、運命が大きく変った。
 今年3月24日、テレビ局が、ビリーとサラ夫妻(落とし主)をスタジオに招き、指輪のエピソードを話していたときのことだった。

<司会者>今日は、サラさんご夫妻と、ビリーさんにお越しいただきました。
 (ビリーにとって予期せぬ出来事が。)
<司会者>実はね、ビリー。ある方々にスタジオにお越しいただいているんです。

 (指輪が起こした最後の奇跡の幕開け)
<司会者>妹のロビンさん、どうぞこちらへ。ロビンさんだけではありません。ご兄妹全員が揃っているんですよ。

<ビリー>ここで会えるなんて思ってもみなかった。
<司会者>内緒にしていたんですよ。

(今日一番の感動シーンです。自分の損得より、正直に生きることを選んだビリーの話に感動したテレビ局が、彼のために仕掛けたサプライズ。実に16年振りの再会。3つ目の奇跡)

<ビリー>家族とまた一緒になれた。それが何より一番嬉しい。
<司会者>ビリーさん。あなたはもうホームレスではないのですね。家もあるし、こうして家族との再会もできた・
<ビリー>本当にありがとう。皆さんのお陰だ。

<妹>ビリーと抱き合った瞬間、涙が出てきたわ。だって、ずっとそばにいてほしかった兄なんですよ。
<ビリー>思えば長い旅立った。つらいことは色々あったけど、自分のことだ。ありのままの自分を受け止めるしかない。そしたらいいことが起きたのさ。

 3人(ビリーと落とし主夫妻)は親友になっていた。
(今までの出来事を振り返って)

<ビリー>ん~そうだな。家族にも会えて結果は最高だよ。でもこれは自分だけの話じゃない。あれから「正直者」って言われるけど、当たり前のことをしたまで。それを多くの人に伝え、知ってもらういい機会をもらったってことかな。

<文責:藤森弘司>

トピックスTOPへ