2011年7月10日 第50回「トピックス」
菅総理大臣についての一考察

●(1)平成23年7月15日、日刊ゲンダイ『私が妻です』と被災地訪問」

 <でしゃばり菅伸子>

 「あのカカアに尻をひっぱたかれている限り、亭主は絶対やめんぞ」・・・・・
永田町界隈でそう囁かれている菅首相夫人のでしゃばりがまた明らかになった。

 毎日新聞(14日)によると、津波で被害を受けた宮城県山元町の仮設住宅に菅伸子夫人が秘書ら男性数人を伴ってやって来たのは9日午前。仮設住宅を回り「不足しているものはないか」という内容のアンケートを取り始めた。被災者の男性から「(ここは)避難所じゃないからナンセンスだ」と指摘され、謝罪する場面があったようだ。さらに被災地の現状に関するやりとりとなって、被災者の男性が菅首相の震災対応について批判をすると、「私が妻です」と“告白”
 どういうつもりかねえ、この女房は。

●(2)菅総理大臣は、次から次へと、ただ単に自分の延命のために、いろいろな政策を思いつきで発表してきました。特に、大震災で、被災者が大変な苦労をしているにもかかわらず、延命やパフォーマンスで、本格的な援助をしない神経は、ほとんど病気といっても良いのではないかと思います。

 今までのをざっと上げてみます。

●(3)平成23年7月5日、夕刊フジ「2011『日本』の解き方」(高橋洋一)

 <すっかり腰砕けの行政刷新・12兆円の「消えた保険料」も洗い出せず笑う官僚たち>

 今回の閣僚人事で蓮舫氏が行政刷新担当相から外れ、枝野幸男官房長官の兼務となるなど、民主党政権の目玉政策の一つだった行政刷新が腰砕けの状態になっている。
 もともとこの人事が菅首相の延命のためなのだから、政策はどうでもいい。6月27日の記者会見で、菅首相は第2次補正、特例公債法、再生エネルギー特措法の成立を退陣の条件に挙げていた。

 ところが、岡田克也幹事長は、2次補正と特例公債法の「成立」、再生エネルギー特措法の「採決」と言い分けている。再生エネルギー措置法は採決のみでよく必ずしも成立しなくてもいいということだ。
 菅首相が、あえて岡田幹事長らの執行部とちがう言い方で、再生エネルギー特措法の成立を条件というのは、否決されたら、エネルギー問題をシングルイシューとして総選挙に打って出るという意味だ。

 ここまで菅首相は総理ポストにこだわるのかとあきれはててしまう。自らの延命のために、菅首相は政策優先課題をコロコロと変えてきた。昨年の参院選の直前に、急に消費税10%に引き上げ、その後も、成長戦略TPP脱小沢震災復旧・復興脱原発などなどだ。
 行政刷新はかつては国民の人気があったが、今や関心が薄れてきたので、菅首相から見れば延命に役立たないというわけだ。

 ところで、税と社会保障一体改革で、菅政権は消費税を2010年代半ばまでに段階的に10%まで引き上げることを決めた。ただ国民新党の反対から、閣議決定はできず閣議報告の段階だ。

 <後略>

●(4)どうでしょうか。「税と社会保障一体改革」は、「たちあがれ日本」の共同代表だった与謝野馨氏を経財相に1本釣りして大騒ぎになりました。どう考えても、「税と社会保障一体改革」は、思い入れの強い、最大級に力を入れている政策であったはずです。

 しかし、上記の(3)にもあるように、「政策優先課題をコロコロ」と変えて恥じない、日本人としては信じられない「厚顔無恥」な菅総理大臣は、もうすでに関心が薄くなってしまっているようです。「脱原発」や「再生エネルギー」が延命に効果的だと思ったのでしょう、もうすっかり「税と社会保障一体改革」には興味がなくなってしまった結果、下記のような信じられないほどの茶番劇が行なわれました。

●(5)平成23年7月2日、夕刊フジ「菅消費税、無関心・無責任」

 「大変大きな課題だから、私がどうこうというよりは党と党との間でしっかり準備してもらいたい」
 菅首相は6月30日夜、改革最終案が正式決定したことを受け、記者団にこう語った。昨年の参院選前に突然ブチ上げ、野党から与謝野馨経財相を「一本釣り」してまで取り組んできた一体改革だが、言外に「これ以上、関与する気はない」という雰囲気がにじみ出ていた。

 同日午前には、こんなこともあった。玄葉光一郎国家戦略相(党政調会長)が、消費税引き上げをめぐる指示を求めると、菅首相は「私が(政府・与党内の調整に)出ていくと良くないから、皆さんにお任せします」と“丸投げ”したという。毎日新聞が1日報じた。

 <後略>

 <藤森注・・・・・下記の写真(容量の関係で消去)をご覧ください。上記の新聞に掲載されていた写真です。菅総理大臣は、いかにも取ってつけた笑顔、いつもの軽薄な笑顔を見せていますが、両端の野田財務大臣と枝野官房長官の顔をジックリご覧ください。

 与謝野大臣は、直接の大臣なのでやむを得ず、作り笑い程度の態度を取っていますが、二人の大臣は(やってられないよ、もう興味も関心もないくせに。お前があれだけ熱心に取り組んでいたのに、もう「脱原発」だの「再生エネルギー」だのと、まるで幼稚園生のオモチャ程度の関心しかないのだから。このスッカラ菅ヤロー!!あーあ、しらけた!!!)。そんな呟きが聞こえそうです。与謝野大臣はブチ切れ寸前だったようです>

<文責:藤森弘司>

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