2010年7月20日 第28回「トピックス」
最終回
●(1)平成22年1月30日、日刊ゲンダイ「小沢捜査を斬る!」
<元大阪高検公安部長 三井環氏> 高知、高松地検の次席検事や名古屋高検総務部長、大阪高検公安部長などを歴任した三井環氏(65)。約30年にわたって検事生活を送ってきた三井氏は、組織内部の「裏金」作りを告発。直後に公務員職権乱用罪などで逮捕・起訴され、刑務所に1年余り収監された。今月18日に静岡刑務所を出所した三井氏に検察の暴走について聞いた。 <これは検察の戦争だ。戦争だから何でもやる> 昨春の小沢秘書逮捕で、検察は「選挙に影響を及ぼす時期に強制捜査はしない」という不文律を破りました。理由は明白で、民主党政権の誕生を何としても阻止したかったのでしょう。もちろん、バックには自民党がいる。裏金問題という“弱み”を握られている検察は、自民党に逆らえないのでしょう。 「年間6億円に上る調査活動費を裏帳簿で管理し、ゴルフや飲食、マージャンなどの遊興費や、法務省幹部の接待費に充てている」 しかし、三井氏は02年4月に突然、大阪地検特捜部に逮捕される。容疑は、電磁的公正証書原本不実記載、公務員職権乱用など“微罪”だった。三井氏は1、2審で「口封じの立件で公訴権の乱用」と無罪を主張したが認められず、上告も却下された。2審の大阪高裁判決では検察の裏金作りが一部認定された。 <民主党潰しの動機は裏金問題> 告発した当時、裏金作りの実態を京都市内のホテルで自民党幹部に細かく説明しました。しかし、事実解明も改善もされず、森山真弓法相や原田明夫検事総長はともに会見で「事実無根」とシラを切った。私はこの時、検察と自民党が手を握ったと思いました。案の定、日歯連と自民党をめぐる1億円ヤミ献金事件はウヤムヤに終わりました。 しかし、民主党政権誕生で慌てることになる。民主党は取り調べの可視化法案や、検事総長人事を国会承認案件にすることに積極的です。仮に検事総長が民間人になれば、隠してきた裏金問題が明らかになってしまう。 だから何としても民主党政権を潰したい。そんな思惑が見えます。だとすれば、検察と小沢幹事長の捜査は「戦争」です。戦争だからあらゆる策略を使う。検察は積極的にマスコミに情報をリークし、捜査を有利に進めようとするでしょう。リークは検察内の隠語で「風を吹かす」という。国民世論を味方に付け、容疑者を逮捕・起訴する頃に「大悪人」に仕立て上げるのは彼らの常套手段です。 小沢氏は国会に対して説明責任があっても、検察に対しては全くない。黙秘を貫くべきです。いろいろ話すから検察がそれを利用し、リークを流す。そんな検察の思惑に乗って「説明責任」を騒ぐマスコミもどうかしています。 |
●(2)平成22年2月5日、週刊ポスト「裏金問題」
<「調査活動費」実名告発当日に・微罪で逮捕された元大阪高検公安部長が出獄激白!> 名目上は情報提供者への謝礼として使われるものですが、実際には架空の提供者を作り、1件につき3万円~5万円を支払った形にして領収書を偽造し、調活予算を裏金化していたのです。 使い道で最も多いのは、法務省や最高検の幹部が巡視名目で地方に来た時の接待です。例えば、私がいた高松地検では、地検の検事正と次席検事の私、高検の検事登用し、長と次席検事の4人で幹部を接待しました。一晩で30万円ほどです。 事務局長はそうした使い道を裏帳簿に記し、店からの請求書や領収書を添付して、毎月1回、検事正と次席検事の決済を受けます。私も高知と高松の次席検事時代の通算6年間、決裁していました。 告発を決意した私は当初、匿名で雑誌の取材に応じていましたが、ついにテレビ朝日系の『ザ・スクープ』という番組で、現職のまま実名告発をすることにしたのです。 逮捕後は神戸市内のマンションを購入した際、実際にはまだ住んでいないのに住民票を異動し、登録免許税軽減措置申請の書類を取得した、などというもの。銀行でローンを組む人はみんなやっていますよ。急いで逮捕するには微罪しかなかったのでしょう。再逮捕容疑となった収賄罪だって、約22万円相当の接待です。これも作り話と私は主張しますが、仮に事実でも、とても特捜部が動く案件ではないと思いませんか? あれはまさに口封じだった。なぜ、検察はそこまでしたのか。それは捜査機関だからでしょう。表で犯罪を取り締まり、裏で国民の税金を掠め取る犯罪をしていたとなれば、組織の存在意義させ失いかねません。だから、どんな手段を使っても潰そうとしたのではないか。 |
●(3)平成22年2月5日、週刊ポスト「日本国の正義・・・総力検証リポート」 <「石川の涙」をなぜ書ける?><かくして司法記者たちは踊る>「関係者によると・・・・・」「・・・・・だと関係者への取材でわかった」・・・・・《小沢問題》を巡り、大新聞・テレビの報道にはそんな文言が溢れ、特捜部しか知らないはずの情報が多数含まれる。これは一体何なのか。 15日に逮捕された民主党衆院議員の石川友裕・容疑者について、次のような報道がある。 <「これ以上は小沢先生に相談しないと話せない」(中略)聴取には涙ながらに、「親分」の承認なしに真実を口にできないかのような供述をしていたという>(1月16日付産経新聞) <4億円の不記載について、違法だったことを含めて、涙ながらに容疑を認める供述をしたことが関係者の話で分かりました>(1月16日TBSニュースサイト) 「司法記者たちは毎日、検察幹部や検事らに夜討ち朝駆けをかける。記者たちは手持ちの材料をもとにあの手この手で捜査の内容を聞き出そうとする。検事の口は重くてなかなか喋らないけれど、たまにポロリと漏らすことがある。これがいわゆる検察リークです。でも『特捜部によると』と情報源を明示すると、その後の取材に応じてもらえなくなるので、関係者によると、とボカすわけです」 <唐突に“夜回り禁止令”が発せられる理由> ただし、通常は口座間の資金の移動や被疑者の供述内容など捜査の核心部分が漏らされることは滅多にないというが、今回の事件ではかなり様子が違う。 石川氏の「涙」についても同じことがいえよう。 この出禁には3段階があるといい、「特捜部出禁、地検出禁、法務省出禁の順に“処分”が重く、出入り禁止にされる範囲が広がる。幹部の自宅を夜回りしても、『オタクは出禁だろ』と、喋ってもらえない」(同前)といい、特オチ(他社が一斉に報じているのに一社だけ遅れを取ること)が続くのだ。 今回、こうした“リーク報道”を問題視し、民主党は「捜査情報漏洩問題対策チーム」を立ち上げた。すると、「検察側から唐突に“夜回り禁止”の申し入れがあった。『民主党に夜回りの時の写真を撮られて追及されたら困る』と脅えている」(同前)のだという。 ただしそれは、読者に有益な情報をわかりやすく伝えるため、ということが大前提にある。記者クラブという閉鎖社会に閉じこもり、ウラ取りできない検察の言い分を、無批判にタレ流すだけだとしたら、それが読者に益をもたらすとは到底思えない。 |
●(4)平成22年7月16日、読売新聞「陸山会事件 小沢氏 不起訴不当」
<検察審、07年分 再聴取求める> 小沢一郎・前民主党幹事長(68)の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、東京第1検察審査会は15日、同会の2007年分の政治資金収支報告書の虚偽記入を巡り、東京地検特捜部が不起訴(嫌疑不十分)とした小沢氏について「不起訴不当」とする8日付の議決を公表した。議決は、小沢氏と元秘書らの上下関係を踏まえ、虚偽記入は「秘書が独断でなしうるとは考えられない」と指摘。特捜部に対し、小沢氏の再聴取を行なうよう強く求めた。特捜部は再調査をしたうえで、改めて小沢氏の刑事処分を判断することになる。 <略> ・・・・・今回の議決の対象は、07年5月に同会が4億円を小沢氏に返済した事実を同年分の報告書に記載しなかった容疑。 また、三重県の中堅ゼネコン「水谷建設」の元幹部が04年10月に陸山会側に5000万円を資金提供したとする供述について「具体的で信ぴょう性が高い」と判断。資金提供の事実は、同時期に小沢氏が、土地代金に充てるため用意した4億円の原資を隠蔽する動機を裏付けるものだと指摘した。 議決はまた、この4億円などを04年分の報告書に記載しなかったことについて元私設秘書で事務担当者だった石川知裕衆院議員(37)が「小沢先生に報告して了承を得た」と供述していたことにも言及し、「その信用性は相当高い」と述べた。 そのうえで、特捜部による小沢氏の事情聴取について「追及不足という印象を免れない」と批判。小沢氏や石川被告の再聴取を行なうよう求め、「これらの再調査を経ない限り、不起訴を支持することは到底不可能」と結論づけた。 04、05年分の収支報告書の虚偽記入については、特捜部が小沢氏を再度不起訴としたため、東京第5検察審査会が、第2段階の審査に入っており、起訴議決がされた場合、小沢氏は強制起訴される。 |
●(5)一般に、上記の新聞記事を読む方は、「なるほど、もっともだ!!!」と、検察審査会や新聞記事の内容が「妥当だ」と思われるのではないでしょうか。しかし、新聞や週刊誌程度の情報ではありますが、これらの情報を丹念に読み通してみると、実に不可思議なものであることがわかります。
多分、一般に「小沢氏」は、古い自民党を引きずっている古いタイプの政治家のように思われて、一般国民には「人気」がない政治家なのかもしれません。ですから、小沢氏を応援するかのような姿勢をとる私(藤森)が誤解されるかもわかりませんが、勇気をもってホンネを述べます。 上記の読売新聞の中から、おかしなもの、間違いをいくつか指摘したいと思います。 ①上記新聞の最後をご覧ください。<<<東京第5検察審査会が、第2段階の審査に入っており、起訴議決がされた場合、小沢氏は強制起訴される>>>と書かれています。 五大新聞(朝日、読売、毎日、産経、日経)とテレビの「いわゆる記者クラブ会員」の報道は、必ず、「起訴議決がされた場合、小沢氏は強制起訴される」と書きます。これは確かに事実ではありますが、非常に恣意的で卑劣な報道です。 何故でしょうか? 評論家の副島隆彦氏は、しばしば、五大新聞やテレビなどのメディアを「マスコミ」ではなく、「マスゴミ」と呼んでいます(「小沢革命政権で日本を救え・国家の主人は官僚ではない」副島隆彦、佐藤優著、日本文芸社)。 「取り調べの可視化法案や検事総長人事を国会承認案件」にしようとする民主党を代表する小沢氏を、官僚側は抹殺(?)したいでしょうし、「記者クラブ制度」で特権を得ている「マスゴミ」側は、無意識の応援団になっているのではないでしょうか。 ②「検察審査会」のメンバーは・・・・・ つまり、大量の専門家集団が、かなり恣意的な姿勢で、「膨大な資料」を押収し、1年もかけて捜査をしました。 「具体的で信ぴょう性が高い」とは、一体全体、何を根拠に判断できるのでしょうか!!!何度も、何度も書きますが、大量の専門家集団が1年もかけて追い詰めるたの捜査をしたにも関わらず、立件できなかったのです。 ③さらには・・・・・ << <「いえ、私が許せないのは水谷建設の方です。なぜ、私に5000万円を渡したというウソをついたのか。彼らは東京地検特捜部もだましたのです。なぜ、そんなことをする必要があったのか。水谷功氏の脱税を隠すためなのか。それとも誰かが絵図を描き、私や小沢幹事長を貶めようとしているのか。背後にどんな力が動いているのか。真相が判明しなければ、死んでも死に切れません」>>> 検察審査会のメンバーの皆さんは、これを読んで、どう思いますか? <<<検察の有力証拠もひっくり返った。1審で「『(前田から)いい値で買ってやってくれ』と言われ、恩を売るつもりで、その通りにした」「ダム受注の礼に高く買うと思った」と証言した水谷建設元会長の水谷功も、態度を豹変させたのだ。 <<<佐藤氏の事件については、「当時の大鶴基成特捜部長が、『これができるかどうかで自分の出世が決まる』と息巻き、乗り気でない現場を怒鳴りつけていた」と報じられたものだ。 「特捜部長の出世と引き換えに、私の政治生命は絶たれ、弟の会社は廃業し、100人以上の社員が路頭に迷うハメになったのか。今後、私の無実が証明できても自殺した人々は戻りません。検察と一体化したマスコミも共犯です。『知事は日本にとってよろしくない、抹殺する』。弟の取り調べ中に検事が吐き捨てた言葉です。事件の犠牲となった人を思うと、その発言のあまりの軽さに驚かされます。強大な捜査権力は実に気まぐれで、特捜検事にとっての“おもちゃ”に過ぎないのです」>>> 検察審査会のメンバーの皆さんは、これを読んで、どう思いますか? ⑤ さらには・・・・・ << < 「小沢事件でも大手マスコミは『検察からのリーク情報はない』と言い張っていますが、現場の検事はリークの実態を認めていますよ(笑い)」 検察審査会のメンバーの皆さんは、これを読んで、どう思いますか? ●(6)元大阪高検公安部長 三井環氏の言葉ではありませんが、小沢氏は・・・・・ <<<小沢氏は国会に対して説明責任があっても、検察に対しては全くない。黙秘を貫くべきです。いろいろ話すから検察がそれを利用し、リークを流す。そんな検察の思惑に乗って「説明責任」を騒ぐマスコミもどうかしています。 私(藤森)は、独断と偏見で申し上げます。 「検察審査会メンバー」の皆さん、少なくても小沢事件では、検察やマスコミに踊らされている(?)と判断せざるを得ません。あなたがたの本来の「職務」は、検察が権力(主として自民党)に対して怠慢であったり、捜査を避けたり、あるいは、共産党のビラ配りなどのような微罪で逮捕するような行き過ぎをチェックすることであって、検察の代わりに捜査資料を読みこなし、事件の判断を行なうほど実力があるわけがありません。 ●(7)私(藤森)が尊敬する曽野綾子先生は、「三秒の感謝」という著書(海竜社刊)の中で、次のようにおっしゃっています。 <<<いや、それより、どこの国でも、どの社会でも、生きることは生易しくはない。という言葉の方が誰にとっても実感があるのであろう。そして私はむしろいつのまにか、「これ見よがしに振り回される正義は腐臭する」と感じるようになってしまっていたのである。>>> 少なくても、小沢事件に関しては、「検察審査会メンバー」も「マスコミ」も、「これ見よがしに振り回される正義は腐臭」してきていると思います。もし、マスコミの皆さんが「正義」を振りかざしたいのであれば、週刊ポストで上杉隆氏と取材班が「官房機密費」の大調査をしていることにこそ、彼らの「正義感」を発揮すべきだと思います。 曽野綾子先生は、「三秒の感謝」で次のようにも書いています。 <<< 「星の国の賄賂」 個人はどれほどに堕落しても、国家や公的なものは、一応の公正を失わないものだ、という甘い信念は、若い頃の私にもあったのだから、多くの日本人にあっても当然だと思う。それは日本の総理だった人を巻き込んだロッキード事件の時の反応にもよく現れている。 ロッキード事件がよいことだというわけでは決してないけれど、たかだか数億円のお金が誰かの(それも恐らく複数の人の)懐に入ったかもしれないという事件である。しかも、その選択の結果のロッキードという飛行機は、決して機種の機能においてでたらめなものだったわけではない。そのことに、あれほど道徳的にいきりたった国民というのは、かなり異色ではあろう。>>> このように書かれています。私(藤森)もまったく同感で、「水清ければ魚棲まず」とも言います。政治家のドロドロした仕事の内容を考えれば、私たち庶民が考えるような「清廉潔白」さで、立派な政治が行なわれるだろうか? ヤンバダムも同様です。半分できていれば、どちらにとっても、つまり「反対派」にとっても、「賛成派」にとっても、ダメージは大きいものです。また、自分の「絶対に正しい」と思う政策を実行するには、数の力が必要になります。正しいことを言っていれば良いと思うのは「学者の世界」であって、政治の世界は「実行」が伴ってこそです。 「子ども手当て」も、それを喜ぶ人もいれば、「保育園」や「学童保育」あるいは、「老人の施設」を充実させろ!!!と主張するグループもあります。どれを優先しても、必ず、反対派がいます。 さらには、「原爆の被爆者」や「労災」などの認定・・・・・いろいろな物事は、それの反対者を思いやる気持ちはあっても、結果的には、反対者を切り捨てる「非情さ」が必要にになり、そういう修羅場を潜り抜ける「根性」が要求されます。 菅総理大臣は、元市民活動家で庶民出身ですが、消費税の10%を一つの目安として、選挙前に提案しました。もし、5%アップして10%になれば、一般大衆や中小零細企業は大打撃を被ります。特に、中小零細企業は5%をアップすることができず、壊滅的な打撃を受けるであろうと言われています。 今回、「みんなの党」が躍進し、政党助成金が大幅にアップしました。本日(7月23日)の読売新聞によると、3億円以上のアップだそうで、それで先日の選挙の借金が返済できる(江田憲司幹事長)とのことです。事ほどさようにお金がかかるわけで、どうして「奇麗事」だけで政治ができるのでしょうか? それを、民主党の、特に「松下政経塾」出身者のような、学校秀才的・奇麗事大好き議員たちは、修羅場をくぐって、どれほどの政治力を発揮できるのでしょうか?小沢氏と鳩山氏の「政治と金」の問題をうるさく論じてきましたが、その後の「奇麗事議員」たちが、どれほど立派な政治をやってくれているでしょうか? もういい加減に、この程度の問題にいつまでも関わるべきではありません。それよりも「何千億円」「何兆円」「何百兆円」という大問題に、政治家が政治生命を懸けて取り組むべきときです。 それとも、「幕末」のように、あるいは、「太平洋戦争」で国家が焼け野原になったように、もう一度、この日本という国は破壊されなければ再生しないのでしょうか!!! 戦争の実戦部隊は、「学者」や「エリート」は役に立ちません。暴力大好き、大暴れ大好きな乱暴者が大活躍をします。今こそ、剛腕・小沢氏に活躍してもらう時だと、誤解を恐れずに、私(藤森)は言いたいです。そして、もし小沢氏でダメならば、もうこの国は誰がやってもダメなのかもしれません。ダラダラと国が崩れていくのを、ただ「船頭」が多く、「小田原評定」するだけで「覚悟も根性」もない青白いエリートばかりの国会議員と、それを支持する国民。 今日(7月25日)のテレビ番組でも、評論家やコメンテーターが言っていました。「一国の総理が会いたいと言っているのに会えないのはおかしい」と。 わずか二ヶ月前に、日本中に向かって、「静かにしていることが日本国に良い」と言っておきながら、選挙に敗北したので「会いたい」という「ブレ菅総理」こそ、非難されるべきではないのでしょうか? ただ「会いたい、会ってお詫びしたい」というだけでは、余りにも小沢氏に失礼極まりなく、菅総理の政治センスの無さに、国家観の無さには愕然とします。少なくても、年齢も、キャリアも、菅総理よりもはるかに優れている上に、政権政党の前・幹事長に対して言うべき言葉でしょうか?これだけ、天下に向けて無礼極まりない発言(側近の平野元議員は、人間の尊厳を傷つけたという旨の発言をしていました)をしたのにも関わらず、舌の根も乾かないうちに、「会いたい」と天下に向かって公言する菅総理の神経こそ批判されるべきものだと思います(実際には、正式に会談の要請が来ていないという説もあります)。 そういうことを無視して、一国の総理大臣が会いたいというのに会えないことは不自然だというのは、余りにも偏見発言ではないでしょうか?小沢氏のことは何でも批判しておけばいいという「コンセンサス」ができているかのようです。 民主党が今回、当選者の数では負けましたが、得票数では自民党に300万票以上勝っているのは、小沢氏の「二人区に二人」の擁立のお陰だというのが専門家の一致した見かたです。現役の立候補者には薄く、新人やギリギリの競り合いをしている候補者には厚く「選挙資金」を出すのは、選挙のプロには常識だそうです。 今後も小沢氏「批判」の偏見について掲載する予定ですが、ここのホームページで掲載を続けるわけは、「深層心理」や「自己成長」をテーマにするこのホームページの主題である「投影」がひどい形でなされていると思うからです。 簡単にその理由を述べてみます。ご自分のお子さんを考えてみてください。あるいは、配偶者を考えてみてください。いかに私たちは「独断と偏見」に満ち溢れて、あるいは、ある一面だけをみて、我が子や、我が夫や妻を判断しているか・・・・・私(藤森)からみると、小沢氏の立場は、「あなたの夫」や「あなたの妻」、そして「あなたの息子や娘」に相当するように思えてなりません。その辺りに少しでも気づいていただければ幸いです。 さて、日本国の皆さん!!! 「非常事態の世」を「太平の世」と錯覚していませんか??? 来年度は「約1000兆円」の累積赤字になります。1000兆円であると、利払いがわずか「1%」でも、10兆円になります。今年度の国の税収が「約40兆円程度」と言われている中の10兆円ですよ。 今、そういう「分水嶺」直前に来ていることは、いろいろな専門家が発言しています。今までは、こういう恐ろしい話はできませんでしたが、「ギリシャ危機」や菅総理大臣の発言で、やっと具体的に触れることができるようになりました。 でもなんとなく、この日本は「崩壊」しなければ「再生」しない国のように思えてきました。なんとかならないのでしょうか??? 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<文責:藤森弘司>
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