2010年4月25日 第13回「トピックス」
●(1)平成22年4月20日、日刊ゲンダイ「なぜか超スピードで進む鳩山・小沢事件の検察審査会」 <再び陰謀か>どう考えても変だ。鳩山首相の元公設秘書が在宅起訴された「虚偽記入事件」で、首相の不起訴処分の当否を審査している検察審査会(検審)が、東京地検の検事から意見聴取したと13日、報じられた。民主党の小沢幹事長の資金管理団体をめぐる収支報告書虚偽記入事件でも先週、同様の報道がされた。検審の内容は極秘のはずなのに、一度ならず二度までも記者に漏れたのである。さらに両事件とも“異様”な早さで審査が進む状況にはビックリだ。鳩山首相の事件は1月、小沢幹事長の事件は2月に、それぞれ検審が申し立てを受けた。「今月にも議決される見通し」との共同通信や日経新聞の報道をうのみにすれば、検審が審査に費やした期間は、たった2~3ヶ月ということになる。 「メディアは『事件の重大性や審査会メンバーの入れ替えが近い』ことを理由に挙げているが、あまりに早すぎる。そのそも検察が1年以上かけて捜査して集めた資料は膨大です。検察事務局が要点をまとめるとはいえ、くじで選ばれた一般国民の審査員は、慣れない法律用語を読むだけで大変だし、資料を理解するのに時間がかかる。今回、検事から意見聴取と報道されたが、審査員が事件の概要をどこまで理解して質問したのか疑問です」(司法ジャーナリスト) 異様さは、別の事件と比べるとよく分かる。例えば、自民党支部長でありながら「完全無所属」を名乗って選挙で当選した森田健作千葉県知事の公職選挙法違反容疑の告発。千葉地検の不起訴処分を不服とした市民団体が昨年12月に検審に申し立てを行ったが、4ヶ月過ぎても何ら進展していないのだ。 「森田健作氏を告発する会」代理人弁護士の西島和氏がこう言う。 |
<文責:藤森弘司>
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