2010年3月31日 第9回「トピックス」
●(1)平成22年3月18日、夕刊フジ「日高義樹氏に聞く」(ハドソン研究所主席研究員) <衝撃の警告!!>日本を代表するグローバル企業のトヨタが、アメリカで袋だたきにあっている。同社の車に重大な欠陥があるとの疑いがかけられ、豊田章男社長は直接米議会の公聴会に出席し、釈明に大わらわ。だが、追及の火の手は一向に収まりそうもない。「これは単なるトヨタたたきではない。トヨタ潰しであり、日本潰しだ」という衝撃の書を緊急出版した、日高義樹氏に真相を聞いた。<大恐慌恐れ 経済介入> <深刻な失業率> 日高氏によれば、今回のトヨタたたきはただの手始めに過ぎない。 衝撃の展開だが、その根拠は、氏の近著「アメリカの日本潰しが始まった」(徳間書店刊、定価1470円)に詳しい。氏はトヨタたたきの真相をこう語った。 氏が指摘したのはアメリカ経済が日本潰しに奔るほど追い詰められているということだ。 <政権にも問題> 戦後日本のアメリカ依存体質にも問題があるという。また、氏はオバマ政権の構造にも根深い原因を指摘した。 今回のトヨタたたきについて、日本では、今年10月米議会中間選挙に向けた政治ショーとか、さっぱり決まらない普天間基地問題のしっぺ返しなどという見方もあるが、日高氏は「日米関係が変わったことの象徴的なできごと」と受け止めている。それを指摘した著書は決してセンセーショナルに受け止めるのではなく、逆に日本潰しの動きの始まりと真剣にとらえる必要がある。 <憎しみで対抗> 「豊田社長が公聴会に出席した日に、BBCの生番組に出演し、『これはアメリカの日本に対する経済戦争だ。トヨタの次はホンダだろうし、その次は日産だ』と話したんです。事実、談合の容疑で日系企業にFBIの捜査が入っています。だから、たたくなどという生やさしいことではなく、トヨタを潰す気ですよ。かつての半導体などでの日本バッシングはアメリカのイラダチの表れでしたが、今回は日本を恐れ憎んでいるので必死に潰そうとしています」 それには、2つの側面があるという。 アメリカが日本潰しに動く背景・原因について、氏の著書では詳しく分析されている。 <迷走する日本> 「沖縄は象徴ですよ。基地をどこへもっていっていいか分からないお粗末な状況になっている元には、アメリカにオンブにダッコで日本が安全保障をどう考えるのかがはっきりしないからですよ。いったい日本は世界の安全保障でどういう役割を果たすのか、アジアでそうするのか、北朝鮮の核兵器からどう国を守るのか、まったくはっきりさせずにいることに、アメリカは腹を立てているんですよ。基地をどこにするかなどという細かい問題ではなく、日本は世界の一員としてやるべきことをやっていないことに、アメリカは腹を立てて、それがトヨタに降りかかっているんです。世界での責任を果たしていない国の企業はつぶしてしまえということです。だから、トヨタにとどまらず、ホンダ、日産、ソニーと波及するでしょう」 |
<文責:藤森弘司>
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