2010年1月22日 第4回「トピックス」
●(1)2010年1月19日、日刊ゲンダイ「国際政治“ナナメ読み”」原田武夫
<欧州各国が問題視> この製薬会社にとっては定石である戦略的PRが、現在、欧米において大問題になっているのである。 しかも、これだけではない。ストーリーは違うが製薬企業バッシングに欧州委員会も走り始めた。「複数の製薬企業が、ジェネリック(後発医薬品)薬品企業に対してリベートを渡し、ジェネリック薬品が発売されるのを遅延させているのはカルテル規制違反だ」と調査をし始めた。これら2つの事案を見るだけでも、どうやら欧州勢がどういうわけかここに来て一転して舵を切り、製薬企業潰しに入ったことがお分かりいただけるであろう。 実はこうした「潮目」の予兆は昨年末から見え始めていた。日本の大手メディアは大声で報じなかったが、まずドイツ勢が、次にフランス勢が「新型インフル・ワクチンの購入量を当初予定より大幅に削減する」と言い出したのである。季節はいまだ冬であり、本来ならばまさにこれから大流行に備えてワクチン備蓄に走りそうなものである。 <原田武夫氏・・・・・1971年生まれ。東大法学部中退後、外務省入省。アジア大洋州局北東アジア課課長補佐などを経て、05年3月、自主退職。原田武夫国際戦略情報研究所(http://www.haradatakeo.com/)代表。> |
●(2)映画「シッコ」をご参照ください<2007年8月31日 第61回「今月の映画」> |
<文責:藤森弘司>
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