2019年5月23日第142回「トピックス」「プラスチック製品・真っ赤な噓!」
(1)プラスチック製品が海を汚染しているという大問題について、私(藤森)はとても気になっていました。
スーパーやコンビニなどで使われるプラスチック製の袋はとても便利です。喫茶店などで使われるストローもとても便利です。とても便利なだけに、身の回りからプラスチック製品を排除することは想像を絶する困難なことのように感じられていました。 しかし、私が信頼する武田教授が驚く情報をネットにアップされたので、転載させていただきます。 いつの時代でも同じですが、特に、今のネット時代は情報が氾濫していますので、情報の「質」をしっかり見極める「視点」を持つことが極めて重要です。 そのための大切なことの、そして重大なことの一つは、信頼できる専門家・・・それぞれの分野の信頼できる専門家を頭に入れておくことです。 経済分野の本を多数出版していらっしゃるある専門家は、本の中でしばしば、「テレビ番組はショー」だと、昔、出演した経験からおっしゃっています。番組構成上、演出の「具合」が中心で、真実を求める(深める)部分が極めて少ないように思われます。 情報が溢れる中で、いかに「真実・真理に近いことを説いている」と思われる「専門家」や「情報」を選別できるか、日頃から、そういう視点を養う生き方がとても大切だと、私(藤森)は、常日頃から実感しています。
(2)最近では、東北大震災の時に応援してくれたアメリカ軍の「トモダチ作戦」での兵士の被爆問題です。小泉元首相は「トモダチ作戦被害者支援基金」を設立したほどの大問題ですが、どうやら、何か新聞に載せられない(政治的)理由があるらしい・・・つまり、「被爆問題」はフェイクニュース・・・らしいのです。 今回の「プラスチック製ストロー」に関する武田教授の御説は、私は、真理を説いていらっしゃるように思えてなりません。 <<<湾岸戦争の時に、戦争をしたい人たちが、海鳥に原油をかけて、真っ黒になった鳥の写真を配信し、世界を戦争の方に誘導したことがありましたし、日本でもサンゴを守るという目的で、カメラマンが海に潜り、ナイフでサンゴ礁を切り取って撮影し・・・>>> 「真理」や「真実」に近い情報に少しでも敏感にならないと、「人生」を右往左往することになりかねません。 しかし、5月30日の東京新聞に、<<<「深刻な環境汚染につながるプラスチックごみの海洋流出を防ぐため、市民や企業が参加して海岸や河川のごみを拾う『海ごみゼロウィーク』の開幕イベントが30日、神奈川県藤沢市で開かれた。環境省と日本財団が企画し、約430人が浜辺を清掃。世界的に懸念が強まっている海洋プラごみ問題の解決を訴える」>>>という記事を読むと、少々、自信が無くなってしまいますが?!?!でも、私は、武田教授の御説の方を信じます。
(3)<武田教授が激怒する、大嘘だらけの「プラスチック製ストロー有害説」> 先日掲載の記事「武田教授が暴露。『レジ袋は環境を破壊する』という真っ赤な大嘘」では、ポリエチレン製のレジ袋追放の動きがいかに欺瞞に満ちかつ誤ったものかを白日の下に晒した中部大学教授の武田邦彦さん。今回のメルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』では、プラスチックストロー反対運動そのものが詐欺と同罪と断じ、その理由を記しています。 <プラスチックストロー追放運動」は詐欺に加担するのと同意である> 社会的ウソの例として、レジ袋の追放とプラスチックごみ問題を取り上げましたが、そのなかでも最もばからしい、しかもこの運動をしている団体や喫茶店などが、「ウソでも良い子のふりをすれば、日本人は騙されるから、儲かればよい」ということで、「プラスチックストロー」を追放しよう話があります。 プラスチックストローの運動は、バカらしいというのを通り過ぎて、反対運動そのものが詐欺などの犯罪にも近いといえますから、協力すれば犯罪人の仲間に入るし、こんな不合理なことを許していたら、いつ何時、身に覚えのない濡れ衣を着せられるかも知れません。 誰でもわかる通り、石油から作られる膨大な量のプラスチックは、主として、自動車や家電製品などの工業製品や家具、農業用フィルムや柵などに使われ、身の回りでは、ビールのケース、荷造りのヒモ、カップや包装などがあります。また板やフィルムなどのほかにも、合成繊維やゴムもそのほとんどが石油から作られます。さらには、洗剤やシャンプー、工業に使われる化学薬品まで、これも膨大です。 なにしろプラスチック製品だけでも世界で3億トン近くも作られるのですから、もともと使い終わった製品がそのまま捨てられたら、それは大変なことです。たちまち海や畑を覆ってしまうでしょう。確かに、今から40年ほど前、農業用のフィルムが雑に使われていた時には、「そのうち畑がプラスチックでおおわれてしまうのではないか」と心配されたことがありました。 そして「生分解性プラスチック」とか、「環境にやさしいプラスチック」などの開発も行われましたが、そのうち「使ったプラスチックはゴミとして処理すればよい」、「ごくわずかのプラスチックが野原に捨てられても分解されて自然には影響がない」という単純なことがわかり、今では、使い終わったプラスチックを道端や畑、海などに捨てる人はいなくなり、「環境を汚染するプラスチック」というものそのものが消えてしまったのです。 さらに、プラスチックストローということになると、プラスチック全体の1万分の3ぐらいで、たまたま、だらしないコーヒー店などで床に捨てられているのを見かけることはありますが、普通はゴミとして捨てられるので、量的にも捨てる方法としても問題はありません。 プラスチックは「人工的に作られる」という人もいますが、原料の石油は生物の死骸ですし、製造方法も人の手でやっているということだけで、自然界にない方法を使って作っているのではありません。人間は自然界にないものを使うこともできますが、それは特殊な時で、普通は自然界にあるものを使っています。だから、プラスチックはよく燃えますし、燃えた後に毒物が残ることもなく、さらには自然のものですからしばらくすると微生物などが食べてくれます。 もっとも多く使われるポリエチレンなどは人間が食べる脂肪に類似、女性のストッキングやシャツなどに使われるポリアミドはたんぱく質と同じで、生物が食べる食材としてはとても貴重なものなので、そのまま残ることはありません。 日本も今から60年ほど前から、プラスチック工業が盛んになり、今では年間1,500万トン近くも使っていますが、畑や海にプラスチックが大量にたまっているという風景は世界のごく一部を除いて見ることができません。 <環境汚染を問題視する前に、「人間の心の汚染」をどうにかするべきだ> ところが、この問題はかなりの利権になるために、東京都や朝日新聞など利権に敏感に反応するところが騒いでいます。まったくお話にならない論理ですが、「東京や日本にはプラスチックが散乱しているところはないが、中国や世界の特定の場所にはプラスチックをそのまま捨てる人がいるので、全く関係はないが、東京や日本で規制を厳しくしたり、使う量を減らさなければならない」といっています。 日本は犯罪が少ないのに、世界のどこかで犯罪が多いからと言って、日本の規制を強化しようというのと同じで、まったく見当はずれです。でも、やや「科学的なこと」が入っているので、巧みに言葉を操れば人をだませるというのが、プラスチックストローの問題なのです。 もう一つ、ヨーロッパ人やアメリカ人の中には「目的を達成するためには何をやってもよい」という固い信念を持っている人がいて、たとえば湾岸戦争の時に、戦争をしたい人たちが、海鳥に原油をかけて、真っ黒になった鳥の写真を配信し、世界を戦争の方に誘導したことがありましたし、日本でもサンゴを守るという目的で、カメラマンが海に潜り、ナイフでサンゴ礁を切り取って撮影し、それを新聞の一面に載せたこともありました。 人間というのは不思議なもので、そんな馬鹿らしいことをして自分の主張を通しても後味が悪いと思うのですが、それが現実なのです。 日本人がまじめで信じやすい性質を持っているのはよいことなのですが、もうそろそろ、世界というのはかなり汚れている(人間の心の方が、自然よりはるかに汚れている)のに気が付かなければならないと思います。 <武田邦彦・・・東京大学卒業後、旭化成に入社。同社にてウラン濃縮研究所長を勤め、芝浦工業大学工学部教授を経て現職に就任。現在、テレビ出演等で活躍。メルマガで、原発や環境問題を中心にテレビでは言えない“真実”を発信中。> |
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