<(6)久米勝先生>

(1)1977年5月~7月(この間8回)<主催:東京セルフ研究会>
 「交流分析研修会」        講師:久米勝先生
(2)1978年1月~7月      <主催:東京セルフ研究会>
 「交流分析研修会」        講師:久米勝先生
(3)1989年3月12日  <主催:人間関係とストローク自主研修会>
「入門講座Ⅰ・交流分析基礎講座」  講師:久米勝先生
(4)1990年11月24日      <主催:自己回復総合研究所>
 「交流分析からみた人間関係」   講師:久米勝先生

(5)久米先生は、私(藤森)にとって、心理学関係の恩人です。
自己成長に取り組み始めて間もないころ、最初に心理学のセミナーに参加したのが、久米先生の「交流分析」でした。心身共に深く傷ついていた私は、物事全てに非常に懐疑的でした。そんな気分で参加したのですが、最初に先生は、次のようにおっしゃいました。

「交流分析でなくてもいいのですが何かひとつの心理学を中心に据えて、それにいろいろな心理学を付け加えていくことをお勧めします」と。

①もしこの時、「交流分析」の良さを強く解説されたら、物事に懐疑的だった私は、心理学全般に興味・関心を失っていたかもしれません。先生の最初のこの一言によって、真剣に「交流分析」を学ぶ気持ちになりましたし、その結果、「心理学」や「自己成長」関係の仕事がライフ・ワークにもなりました。

②さらに、この一言が、私の心理学の研究に巨大な影響を与えてくれました。実は非常に多くの人・・・というよりも、私が見るところほとんどすべての人が、心理学に詳しいだけで、1つの大きな塊(大木)にならず、ただ単に「量」が多いだけの、心理学の百科辞典的な情報屋になってしまっています(反論ある方は、是非、お聞かせください)。

その点、私は、久米先生のお陰で、「交流分析」を柱にして、その後学んだ各種の心理学が全て、交流分析を拡大したり、交流分析の不足分を補充したりして、ひとつの大きなまとまりを持たせることができました。

③さらに、久米先生とは個人的な触れ合いを通して大人的な魅力に触れさせていただいたことが、非常にあり難い体験となりました。

先生とは、心身医学の市民活動では日本の草分け的な存在(1974年・昭和49年スタート)の「東京セルフ研究会」のお世話などでご一緒させていただいたり、その終了後や、上記の講座の終了後、その他の機会などで、お酒を飲みながら、先生のお人柄にふれさせていただく機会を多く持つことができました。
セミナーのご指導だけでなく、個人的な触れ合いの機会を多く持つことができたことは、私にとってとても幸運なことでした。

「東京セルフ研究会」とは、日本の心身医学の創始者の故・池見酉次郎先生が九州から東京にお出でになる機会に、池見先生から心身医学や健康について、有志が集まって学んでいたのが発展して、発足した市民活動の会です。この分野では日本の草分けで、スタート当時は久米先生など専門家も含めて、人材が豊富・多彩で、日本のこの分野に果たした役割は巨大なものがあります。

当時の代表は、主婦の友社の「私の健康」という健康雑誌の編集長をされていた笠伊次郎氏で、現在も大黒柱として活躍されていらっしゃいます。当時は、代表世話人の笠氏の顔の広さと、世話人たちの活躍と池見先生の後ろ盾の大きさなどから、実に素晴らしい先生方が講師をされ、また、日本中が手探り状態でしたので、多くの専門家(医師、看護婦、心理学者やカウンセラーなど)も会員として参加されていました。