2011年1月31日 第101回「今月の映画」
監督:トニー・スコット 主演:デンゼル・ワシントン クリス・パイン ロザリオ・ドーソン
●(1)映画「愛する人」は非常に良かったです。ここで取り上げたいテーマですが、少々、重たいので、関心のある方は是非、映画をご覧ください。 この映画で述べられている「深層心理」・・・・・私たちの「深層心理」にはこういうものがあるのに、日常、こういう「深層心理」を無視して、いろいろなことが議論されています。もう少し、人間の「深層心理」を理解すべきだと思います。少なくても、心理の専門家には。さて、そうは言っても、ご覧になっていない方には何のことかまったく分からないと思いますので、<映画情報ーYAHOO!映画>からの「解説」と「あらすじ」を転載させていただきます。<<<解説: 『彼女を見ればわかること』のロドリゴ・ガルシアが、37年間互いを知らずに生きてきた母と娘の運命のドラマを繊細かつ力強くつづったヒューマン・ストーリー。生まれたばかりの娘を手放した母を、『華麗なる恋の舞台で』のアネット・ベニング、母を知らずに育った娘を、『イースタン・プロミス』のナオミ・ワッツが演じる。製作総指揮は『バベル』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。衝撃と感動のラストシーンまで目が離せない。 あらすじ: 年老いた母親を介護し、毎日忙しく働いているカレン(アネット・ベニング)。そんな彼女には、14歳で妊娠・出産するものの、やむを得ず子どもを手放した過去があった。一方、母を知らずに育ち、弁護士としての輝かしいキャリアを持つ37歳のエリザベス(ナオミ・ワッツ)は、思わぬ妊娠をきっかけに母への慕情を意識し始める。>>> ●(2)この重たい映画を見た直後に、「愛する人」と非常に類似した次のような記事が新聞に出ていて驚きました。こういうことがあるのですね!!!その記事をご紹介します。 平成23年1月22日、読売新聞「米女性 23年ぶりに親と再会」 <生後19日で誘拐> 【ニューヨーク=柳沢亨之】ニューヨーク市内の病院で1987年、生後19日で誘拐された女性が今月、実の両親を捜し当て、23年ぶりに再会を果たした。米紙ニューヨーク・タイムズなどが報じた。 カーリーナさんはこの事実を知らずに、「母親」を名乗る女と暮らしていたが、顔が似ていない上、女から虐待を受けていたため、自らの出生に疑問を抱くようになった。行方不明児の捜索支援団体のウェブサイトで自分と似た赤ちゃんの写真を見つけ、昨年12月、この団体に調査を依頼したところ、今月中旬、実の両親がわかり、再会を果たした。DNA検査でも確証を得た。警察は誘拐犯の特定を急いでいる。 |
●(3)さて、もう一つご紹介したい映画があります。「しあわせの雨傘」、これはフランスの大女優、カトリーヌ・ドヌーヴ主演の映画ですが、私(藤森)が40年前に見た「シェルブールの雨傘」の、まさに40年後みたいな映画です。多分、同じカトリーヌ・ドヌーヴが主演ですので、「雨傘」としたのだと思われます。
「愛する人」と非常に似ている部分がありますが、「愛する人」のほうは非常に重たいテーマで、「しあわせの雨傘」は、フランスらしいアッケラカンとした浮気の連続(イタリアのベルルスコーニ首相の「セックス・スキャンダル」みたいな映画)です。 「しあわせの雨傘」については、<映画情報ーYAHOO!映画>からの「解説」と「あらすじ」を転載させていただきます。 <<<解説: ジョギングが日課の裕福な妻が、心臓発作で倒れた夫の代わりに雨傘工場を任されたことで意外な才覚を発揮していく人間ドラマ。フランソワ・オゾン監督とカトリーヌ・ドヌーヴが『8人の女たち』以来のタッグを組み、一人の主婦が問題を乗り越えながら自分の居場所を見つける姿を、コミカルな演出を交えながら描く。ジャージ姿や歌声を披露する大女優カトリーヌのコケティッシュな魅力満載で、涙あり笑いありの女性賛歌に共感必至 あらすじ: スザンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)は毎朝のジョギングが日課の幸せなブルジョワ妻だったが、ある日、雨傘工場を運営する夫ロバート(ファブリス・ルキーニ)が心臓発作で倒れ、雨傘工場を切り盛りすることに。亭主関白の夫の下で押し黙る日々を送っていた彼女だったが、子ども、昔の恋人、工場の従業員たちの協力を得て予想外の本能が目覚めていく>>> さて、本題の映画「UNSTOPPABLE」(アンストッパブル)をご紹介します。今回の主題は「リーダーシップ」で、菅直人氏に是非鑑賞していただきたい映画です。 パンフレットの中には詳しく紹介されていませんが、「暴走列車」をどうやって止めるか、そのやり取りが「リーダーシップ」のあり方を考えさせてくれます。人の上に立つ人のしっかりしたリーダーシップ、しかも、列車が暴走を始めてからわずか2時間、一つの街が消滅しかねないほどの巨大な事故につながる対応、国家を担う総理大臣に是非、ご覧になってほしい映画です。 |
○(4)(パンフレットより) <INTRODUCTION>
<実話に基づく超大作!> トニー・スコットXデンゼル・ワシントン・・・ハリウッドの黄金コンビの最高傑作が誕生!! テレビの緊迫の生中継を見守る誰もが大惨事勃発のカウントダウンに天を仰いだとき、最後の“希望”が現れた。現場近くを走る旧式機関車1206号のベテラン機関士フランクと新米車掌ウィルが777号を急追し、暴走阻止に挑もうとしているのだ。2人の鉄道マンは、一体どうやって巨大貨物列車を止めるつもりなのか。それは命懸けのリスクを伴う、あまりにも無謀で危険な決断だった・・・・・。 兄のリドリー・スコットと共にハリウッドを牽引し、最先端のテクニックとテクノロジーを駆使した幾多の話題作を放ってきたトニー・スコット監督。この創造性豊かなヒットメーカーが、気心の知れたオスカー俳優デンゼル・ワシントンと手を組んだとなれば、それだけで極上品質のエンターテインメント巨編が保証されたようなものだ。彼らの新たなコラボレーションが実現した最新作『アンストッパブル』は、実際の列車事故にインスパイアされた感動のアクション超大作。傑出した演出力&演技力に“実話”ならではの重みと衝撃性が加わり、ハリウッド屈指の黄金コンビによる最高傑作がここに完成した。 <巨大怪物列車の大暴走を阻止せよ!迫真のアクション描写、熱い人間ドラマが渾然一体となった極限の興奮と感動> 操車場を静かに滑り出し、猛然と加速しながら“走る怪物”へと変貌していく巨大貨物列車777号は、そのルート上で次々と想像を絶するパニックを誘発していく。接触するあらゆる障害物を豪快に粉砕し、ヘリコプターから乗り移ろうとする人間をも軽々と吹っ飛ばしてしまう。停止もしくは脱線を試みる鉄道会社や州警察の懸命の努力を、まるであざ笑うかのような凄まじい暴走ぶりに驚愕また驚愕。そうしたスペクタクル描写をCGで誇張するのをあえて避け、徹底的にリアルな迫力を重視したスコット監督の演出が、効果絶大なる臨場感を映像に吹き込んでいる。 さらに『アンストッパブル』の特筆すべき点は、息をのむアクションと血の通った人間ドラマが完璧なまでに融合されていることだ。主人公は勤続28年のベテラン機関士フランクと、まだひよっこの新米車掌ウィル。公私共に問題を抱えたこの2人の男が、世代や価値観の違いから幾度となく対立しながらも、暴走列車を止めるという目的のもとで心を通じ合わせていく。鉄道マンとしてのプライドと使命感、男同士の友情、最愛の家族や仲間たちとの絆。やがて777号が“魔の急カーブ”にさしかかるクライマックスでは、これらの熱きエモーションと極限のスリルが頂点に達し、怒涛の興奮と感動に結実するのだ。 <円熟のオスカー俳優と若手注目株が入魂の演技でドラマチックに体現する。鉄道マンのプライド、家族や仲間との絆> 『クリムゾン・タイド』から数えて、これがスコット監督との5本目とタッグ作となるデンゼル・ワシントンは、言わずと知れた世界最高の名優の1人。鉄道会社から非情な解雇通知を受けた機関士フランクが、長年培った経験と技術をフル稼働させ、大胆かつ勇気ある行動に打って出る様を貫禄の演技力で体現する。 二度のアカデミー賞の栄誉に輝くワシントンとの火花散らすぶつかり合い、そして絶妙のコンビネーションを披露するのは、新生『スタートレック』での熱血漢ぶりが記憶に新しいクリス・パイン。離婚寸前の妻とヨリを戻したいと切望する若き車掌ウィルが、自ら「自殺行為だ!」と叫ぶほどの決死の作戦に身を投じ、人間として目覚しい成長を遂げていく過程を熱演する。『7つの贈り物』『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』などの売れっ子女優ロザリオ・ドーソンが、主人公2人を列車司令室からサポートする操車場長コニーを好演しているのも見逃せない。 スコット監督作品の常連を含むスタッフも一流揃いだ。『トランスフォーマー/リベンジ』の撮影監督ベン・セレシンが疾走中の列車と人物を驚異的なカメラワークで捉え、『マイ・ボディガード』『デジャヴ』のクリス・レベンゾンと『落下の王国』のロバート・ダフィによる歯切れよい編集、スコット兄弟の作品に欠かせないハリー・グレッグソン=ウィリアムズのサスペンスフルな音楽も、ダイナミックな映像世界の創出に大きく貢献している。 |
○(5)<STORY> いつもと何ら変わらない朝を迎えたペンシルバニア州ブリュースターのミンゴ操車場で、2人の鉄道マンが対面した。勤続28年のベテラン機関士フランク・バーンズ(デンゼル・ワシントン)と、職務経験わずか4ヶ月の新米車掌ウィル・コルソン(クリス・パイン)。この日初めてコンビを組む彼らに課せられた業務は、スタントンという町に停車中の貨物車両を別の町に運ぶこと。しかし会社から強制的な早期退職を宣告されたフランクと、鉄道一家出身ゆえに会社に優遇されていると周囲に見なされているウィルの間には、ぎこちない雰囲気が漂う。こうして旧式機関車1206号に乗り込んだ2人は、それぞれプライベートでも悩ましい問題を抱えていた。その頃、同じ州内の町ウィルキンスのフラー操車場で異変が起こっていた。最新鋭の貨物列車777号を移動させようとした運転士が運転席から離れたわずかの間に、ブレーキ操作が不完全だった777号が緩やかに走り出したのだ。それはすぐに取り返しがつく些細なミスと思われたが、まもなく操車場を飛び出した無人の777号は、社会見学のために訪れていた大勢の小学生を乗せた列車の鼻先をかすめ、ぐんぐんスピードを上げていく。フラーの列車司令室で報告を受けた操車場長コニー(ロザリオ・ドーソン)は、とてつもなく深刻なトラブルが発生したと気づく。全長約800メートル、39両の大編成である777号には、極めて危険性の高い化学物質とディーゼル燃料が大量に積まれているという事実が判明。その777号がコンピュータ制御も効かない事態に陥ったということは、ひとつの町を壊滅させるほどの威力を秘めた巨大ミサイルが野に放たれたようなものだった。すぐさまコニーは州警察に緊急配備を依頼し、会社の上層部に大惨事を招きかねない危機的状況を説明する。時速100キロ近くに達した777号は、車から飛び乗ろうとした運転士をやすやすと振り切り、踏切内で立ち往生していたトレーラーを木っ端みじんに粉砕する。慌てた鉄道会社は、別の機関車に777号の先頭部を受け止めさせ、減速したすきにヘリコプターから人を乗り移らせようと試みるが、この大がかりな作戦もあえなく失敗。その壮絶なクラッシュの瞬間は、現場で取材中のテレビ局のライブ中継によって伝えられ、全米を騒然とさせた。 やがてこの非常事態は、同じ路線を走るフランクとウィルの身にも波及した。列車司令室のコニーに連絡を取ったフランクは、1206号を緊急退避線に滑り込ませ、間一髪で777号との正面衝突を免れる。その直後、ウィルはフランクの行動に目を疑った。何とフランクはその場で貨物車両を捨て、1206号の機関車両を逆向きに走行させながら777号を追跡しようとする。777号の最後尾にこの車両を連結させれば、1206号のブレーキで停止させられるというのがフランクの主張だった。この日何度もフランクと口論を交わしてきたウィルは猛反対するが、彼の機関士としての豊富な知識と直感を信じ、命懸けのリスクを伴うそのプランに同意する。 鉄道会社と州警察は777号を停止させることを諦め、被害を最小限に食い止めるため車両を人為的に脱線させようとする。しかし777号の勢いは増すばかりで、線路に幾重にも仕掛けられた強力なストッパーさえも破壊。もしも777号がこのままの速度で走り続ければ、行く手に待ち受けるスタントンの急カーブで転覆することは避けられない。しかも最悪なことに、その急カーブの高架下には多くの燃料タンクが設置され、近くには住宅地も広がっているのだ。 もはや万策が尽きた鉄道会社と州警察はもちろん、全米の人々の視線が777号を猛然と追いかける1206号に注がれていく。そのテレビ中継を見守る市民の中には、フランクとの関係がぎくしゃくしている2人の娘マヤとニコール、ウィルと別居中の妻ダーシーの姿もあった。そんなかけがえのない家族との愛情を取り戻したいと願いながら、鉄道マンの使命を果たそうとするフランクとウィル。ありったけの勇気を奮い起こす彼らの間には、いつしか世代を超えた男同士の固い絆が芽生えていた。 その執念が実り、ついに777号の最後尾を捉えたフランクとウィル。しかし猛スピードで失踪中のふたつの列車を連結させるという無謀な作業は、まさに死と背中合わせだった。はたして、捨て身の連係プレーで荒ぶる怪物のごとき巨大暴走列車に食らいつくフランクとウィルは、未曾有の惨劇を防げるのか。このときすでに、すべての命運を決する“魔の急カーブ”は目前に迫っていた・・・・・。 |
○(6)<想像を絶するスケールの貨物列車 “BEAST”RAILWAY>(松尾よしたか、鉄道ライター&フォトグラファー) アメリカの鉄道は、自動車や航空機の普及により旅客列車が斜陽となって久しい。そのイメージがかなり強いが、実はアメリカの貨物列車は大盛況で、国内貨物輸送におけるシェアは約4割に達する。そんなアメリカの貨物列車は、日本のものとあらゆる面でスケールが違う。まず、線路からして大きく、左右2本のレールの間隔(軌道)は日本の新幹線と同じ1435ミリ。ほとんどの路線は電化されておらず、ディーゼル機関車が縦横無尽に活躍中だ。『アンストッパブル』に登場する“777”はAC4400CW型という機種で、重量は約190トン、出力は4461PS(4400HP)、一方、日本の代表的なディーゼル機関車DD51型は重量約80トン、出力2200PSで、倍以上の大きさで全く比較にならない。しかも貨物列車の多くは、このような巨大な機関車を何両も連結して貨物列車を牽引する(機関車2~3両は当たり前で、6~7台連結することも珍しくない)。貨車も1両1両のサイズが日本よりずっと大きいうえに、それを連ねた編成は気が遠くなる長さで、100両以上連結して1マイル(1.6キロメートル)を越える列車も、ごく普通だ。日本における“列車”のイメージからかけ離れた“大きさ”であるうえに、それが100キロメートル以上の高速で走るのだから、驚くばかりである。貨物列車の一例として、AC4400CW型機関車が2両で重量120トンの貨車50両を牽引しているところを想定してみよう。列車全体の重量は約6400トンに達し、これはなんとジャンボジェット機ボーイング747-400の16機分に相当するのである。もしも、このような列車が何かの拍子に暴走などしたら、“走る破壊兵器”となるだろう。膨大な量の積荷に揮発性や毒性があり、市街地で爆発でもしようものなら、その街は消滅するに違いない。 そんな悪夢のようなことが、現実になりかけたことがあった。それは2001年5月のこと。CSXというアメリカの大手鉄道会社の、オハイオ州トレドにある操車場で、機関車から乗務員が降りた際にスイッチの操作が不完全だったため、列車が無人のまま線路を走り出したのである。機関車が47両の貨車を引いた状態、そのうち2両は毒性のあるフェノールを積んだタンク車だった。 はじめは時速8マイル(13キロメートル)ほどだったが徐々に加速し、やがて時速50マイル(80キロメートル)の猛スピードで暴走してしまう。住宅地から離れた所で脱線させるなど、大惨事を回避するさまざまな策を試みるが、いずれも失敗し止めることが出来ない。無人列車はさらに走り続け、66マイル(106キロメートル)先のケントンという街に達した。その時、別の機関車が列車を追いかけて、最後部に連結することに成功。その機関車がブレーキをかけて列車を時速10マイル(16キロメートル)まで減速させたところで、一人の乗務員が地上から先頭の無人の機関車を無事に停止させることができた。 列車が無人で走り始めてから停止するまで約2時間。まさに手に汗握る、緊迫のドラマが繰り広げられたのである。その後の調査で、暴走した車両に故障は認められなかった。機関車には乗務員が一定時間運転機器を操作しないと、自動的に非常ブレーキが作動する安全システムがある。これは乗務員が心臓発作などで意識を失った場合に備えたもの。しかし、この事故の際は乗務員がブレーキをかけたまま機関車から離れたため、安全システムが作動しなかった。この状態で無人となった後、機関車が加速するというのは、自動車でいうとアクセルとブレーキの両方のペダルを踏んでいるのに相当する。無人でこの状態になるのは、運転操作機器がきわめて特殊な条件にセットされた場合に限られ、同様の事故が再発する可能性は極めて低いことも判明した。この事故を教訓にアメリカの各鉄道会社では、乗務員が車両から離れる際の運転機器の操作に関するルールの、再徹底をはかったのは言うまでもない。そして、人々を震撼させたこの未曾有の事故こそが、映画『アンストッパブル』のストーリーの基となったのである。 ちなみに、この2001年の事故を起こした機関車の番号は8888で、これがクレイジーエイツ(Crazy Eights)と呼ばれた。 <松尾よしたか・・・・・1962年東京都生まれ。鉄道専門誌をはじめ、各種出版物に記事や写真を発表している、ライター&フォトグラファー。日本および海外各国の鉄道を対象としているが、特に注目しているのはアメリカの鉄道。日本の鉄道とは別次元の迫力に魅せられ、1995年以来通算27回渡米し、各地の鉄道を取材している。 |
<文責:藤森弘司>
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