2019年10月31日第201回「今月の映画」「ライオン・キング」
(1)この映画のとてつもなく素晴らしいところは、ほとんど「実写」の映画のように見えることです。
ここまでくると、今後の「AI」などもそうですが、現実と「仮想」の世界の違いがほとんど全く分からなくなってくるのではないでしょうか。 NHKの番組「チコちゃんに叱られる」の「チコちゃん」って、画面の場所でどのように存在しているのか、私には不思議な気持ちで見ています。「スマホ」を使えず、「ガラケー」を使っている私(藤森)には、現実とバーチャルの違いがだんだん分からなくなってきています。 この映画は、それほど素晴らしい映画です。動物や風景の実写のような美しさを堪能されることをお勧めします。
(2)「地球に安住の地なし」(大前研一氏、週刊ポスト、2019年10月18・25) <略> もう一つ、技術の進化が世界を変えつつあるのがドローン兵器である。9月に起きたサウジアラビアの石油施設2か所に対する攻撃は、爆弾を抱えた18機の「神風ドローン」と7発の巡航ミサイルによるものとされるが、これは軍事的には衝撃的な“事件”である。 今回の場合、犯行がイエメン反政府武装組織フーシ派であれイランであれ、ドローンはこれまで想定されていた航続距離を大幅に上回る1000㎞以上の距離を飛行し、極めて精密にピンポイントで目標を破壊しているからだ。 しかも、ドローンは低空を飛んでくるのでレーダーに捕捉されにくく、イージス艦や迎撃ミサイルでは撃墜できないと思われる。INF(中距離核戦力)全廃条約を破棄したアメリカやロシア、あるいは北朝鮮などはミサイルの開発競争を繰り広げ、日本は陸上配備型弾道ミサイル防衛システム「イージス・アショア」やステルス戦闘機「F-35」の導入を進めているが、安価なドローンで今回のような攻撃ができるのであれば、それらはほとんど意味をなさなくなる。<略> |
(3)<INTRODUCTION>
映画、演劇、音楽と頂点を極めた「ライオン・キング」が、世界最高峰の“キング・オブ・エンターテインメント”へと進化した。それは圧巻の名曲の数々と、実写もアニメーションも超えた“超実写版”映像による、映画の世界に入り込むような未知の映像体験!すべての人に“生きる意味”があると気づかせてくれる壮大な物語にも胸が震える。 アフリカ・サバンナの偉大な王で父のライオン・ムファサを、その弟ライオン・スカーの陰謀によって失い、子ライオン・シンバは王国を追放されてしまう。シンバは、新たな世界でイボイノシシ・プンバァやミーアキャット・ティモンら仲間と出会い、心の傷を癒し、元気を取り戻していく。青年となったシンバはある日、幼馴染みの雌ライオン・ナラと偶然再会する。そして、故郷の王国がハイエナたちと手を組んで王座についたスカーの暴政によって危機を迎えていることを知る。いまだ過去にとらわれ、自分を信じることができないシンバは、果たして、自分が生まれてきた使命とは何かを知り、王となる自分の運命に立ち向かうことができるのか・・・!? <略> 圧巻の名曲の数々と、観客の想像をはるかに超える超実写版の世界、そして、シンバの壮大な冒険を通して語られる人生の意味についてのメッセージは、世代や国境を越えてすべての人の心を震わせる。本書は、その『ライオン・キング』の世界がいかに作られたかを、豊富なコンセプトアートとともに振り返る。 |
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